2010年12月24日金曜日

指導の難しさ

なにやら賢しげなタイトルを付けてみた筆者です。

かつては地域の剣道の指導者の末席に名を連ね、学生時代に塾講師もやっていた関係で指導ということに随分と関心があると思っていますが、そのあたりの経験から職場における指導について軽く触れてみようと思います。


職場での指導は、OJTと呼ばれることが多いです。
On Job Traning の略語だったと記憶していますが、仕事しながらの訓練、というところです。
当然ですが、教わる側が仕事としての成果を出しつつ知識・経験を得て初めてOJT成功となります。
2倍の成果(仕事の成果+教育の成果)を上げねばならないので、普通は仕事自体が軽めになっていることが多いです。
そして、教える側は自身の通常業務+指導という負荷の高い状態になります。

つまり、教わる側は良いけど教える側は辛い、というのが一般的なのです。

教える側は辛い、と言いましたが、この辛さをどのように処していくかがその人の器だと考えています。

まずは駄目な方から。
放置する・思い通りにならないと言って教わる側に当り散らす などは論外。
立場(教える側が上司ないしは先輩です)を振りかざして言うことを聞かせるというのもろくでなしな証です。
このタイプは、自身の能力に自信がなかったり、逆に自信がありすぎたり、体系立てて教えるということを知らなかったりするケースが多いと感じます。
自信がない/自信過剰の場合、予定通りに行かないのはかなりのストレスになることが多いので、当たる先は目の前のストレス源(=教わる側)になります。
体系立てて教えることを知らないから、放置して独学で伸びてきた人間をみて「人は勝手に育つ」と思い込みます。

少しマシになって、すぐに答えを教えるというのがありますが、これは良くもなく悪くもないレベルです。
ある答えを得る過程の練習が重要な為です。

さて、ここまで駄目なケースを出してきましたが、ならどうすればいいのか? とお思いかと思います。
筆者としては、指導は支えであると考えています。
OJTは大抵、教わる側の能力の1~2段階くらい上のことをやります。
(無論、作業量自体は少なめになりますが)
例えるならば、段差の大きい階段を上るようなものです。
段差が小さいとOJTの意味がありませんが、あまりにも段差が大きいと上ることが出来なくなります。
教わる側にとって大きすぎる段差がある場合に、その大きさを小さくする方法を教える/示唆するのが指導です。
教わる側が、段差を小さくする方法の考え方自体を知らない場合はまず考え方を教えます。
これは直接考え方自体と実例で教えてしまいます。
教える側の考えの押し付け、と思う方も居るかもしれませんが、まずは枠を用意しないことには始まりません。
考え方を知った後は、方法を示唆することに切り替えます。
若しくは、回答させた際に「別のやり方として・・・」と言って説明するのも良いです。
教わる側は考えた末に答えを出しているわけですから、考えた事自体を否定するような言動はNGだと思います。

これを実践すると、教える側は大変な忍耐を強いられるのですが・・・
耐えることが出来ない場合、指導自体が無意味若しくは逆効果になってしまいます。
随分と悠長なことをする、と思われるかもしれませんが、一朝一夕に今の技能を身につけた人はいないでしょうし、手順を一度聞いただけでその手順になった経緯と理由の全てがわかる人もいません。
教育とは悠長なものなのです。

競争だ、と言って必死に業績を上げようとする。これは企業としてある意味正しい姿勢です。
しかし、競争の追及をしていくと教育が疎かになり、長期的には企業の力がなくなってしまいます。
格差社会、競争社会といわれて久しいですが、少し立ち止まって物事を見る癖を付けておかないと、ついてくる者は誰もいないという状況になってしまいます。

・・・ と、言ってみても、どの組織でも競争に血道をあげる人は居るんですよね。
それも、周りにも強要する姿勢で臨むという・・・


ちょっと凹み気味な為に、凹んだオチです。

2010年12月15日水曜日

iPhoneの不具合?

先月末に、筆者の携帯の電池が壊れました。
壊れた、というより膨らんでしまったのですが、その際電池単体での購入が困難であった為買い換えたのがiPhone4です。
壊れた原因の一つは、仕事での連絡に酷使したことのような気がしますが・・・
いずれにしても寿命だったのだろうと割り切っています。

新機種、というだけで買い換えるタイプではないので今まで放置していましたが、
買い替えの必要性が出てくれば話は別。
画面の広さとボタンがないことの利便性を堪能していました。

昨日、思い立って帰宅中の電車の中で設定を変更したのですが・・・
ズーム機能をOnにしたところ、ゲームのタッチパネルの反応がおかしくなってしまいました。
具体的には、今までタッチすれば反応していたところに触れても反応しないことがあるようになってしまい、
全体的に下寄りに反応範囲がずれてしまったのです。
(顕著だったのがゲームだっただけで、他の機能も大なり小なり反応はおかしかったです)

不具合なのかな? と思いつつ設定を戻すと、無事元通りの反応に。
一安心です。


これって、もしかしたらズーム機能のせいで画面上の座標値が狂ってしまったのかも知れないです。
ズームするということは、本来の座標値とズーム後の座標値が存在する状態になるわけで、
2重に座標を管理している可能性があります。
すると、管理のやり方次第では、タッチした位置の座標値が本来の座標値と異なる値になる可能性が出てきます。
極端な話、左上の角にタッチしたのに、右下の角の座標値として認識するような感じです。

使用感が良いので「よく出来ているなぁ」と感心していたのですが、タッチパネル周りはまだまだ改良の余地があるようですね。



2010年12月9日木曜日

ページファイルって何?

この頃、調査し続けている内容からです。

windowsの話でMacやUNIX系のユーザの皆さんには申し訳ないのですが、
ページファイルというものがあります。

簡単に言いますと、メモリ上のデータをファイルに退避させておくようなものです。
実際には、メモリ領域不足などの状況が発生した時に、メモリ上のデータをページファイルに退避させることでメモリ領域を確保し、
退避させたデータが必要になったら戻す(またはページファイルからデータを読み込む?)ということをしています。

これだけ見ると、メモリ容量の少ないマシンでもハードディスクの容量が十分にあればよい(ページファイルは特殊なファイル⇒ハードディスクの容量に余裕があれば大きなページファイルも作れる)わけで、
古いマシンや安価なマシンを利用している人には福音と言えます。


ところが、このページファイルが壊れることがあります。
この場合がかなり原因特定が厄介です。
というのも、メモリとページファイルは同じように扱っているのは上述したとおりです。
同じように扱っているということは、どちらが原因でエラーが発生しているかの特定が難しいということになります。

さらに困るのがメモリというシステム上重要な部分のエラーに直結するということ。
ページファイル破損から、すぐにブルースクリーン(デスブルー)が出てしまうのです。

何故か? 不正なメモリ情報をプログラムに与えると、最悪の一例としてプログラムの暴走というものが発生します。
さすがにwindowsもその辺はある程度防いでくれるのですが、防いだ結果がブルースクリーンに・・・
折角作ったデータがパァ になるわけです。
(データが飛ぶくらいで助かる、という考え方ができる方は少ないと思いますし・・・)


では、ページファイルの破損を防ぐ方法はあるのか?
2通りほど方法はあります。

一つ目は、そもそもページファイルを使わないことです。
メモリ上で全ての処理を行わせることになるので、メモリ容量は要求されますが、高速な処理が期待できます。

二つ目は、シャットダウン時にページファイルを削除してしまうことです。
これは、レジストリの設定変更だけでできますので(それも1つのキーの設定だけで)比較的容易です。ただし、シャットダウン(電源をOFFにする)前にページファイルが壊れると・・・ ブルースクリーンが出る可能性があります。


・・・と、ページファイルに着目して軽く書いてみたわけですが、調査対象は広がる一方でかなり困っていたりします。
メモリ関連のトラブルというのは再現性が低いのが特徴なのです。
再現性=こうすれば必ず現象が起こる! というのがないので・・・
想定される問題に対する対策を行って経過観察してみるくらいしかないのですよねぇ・・・

さて、やってみた対策が効を奏していることを祈りたいと思います。

2010年11月27日土曜日

OB会

今、東京から戻ってきて一息ついた筆者です。
昨日(金曜日)は当然ながら仕事があったので、日帰りで行って帰ってきたわけです。
なんでそんな強行軍だったかと言いますと、大学時代の委員会のOB会だったのです。

筆者は大学時代、大学生協学生委員会という委員会に属していたのですが
(誤解なきように付け加えますが、社会主義的な『生協』のイメージは過去の遺物として扱われていた時代のことです。大昔はデモに参加した学生もいたとか聞きましたが、そんなことよりもお祭り騒ぎの企画の方が楽しい連中でしたので^^;)
電気通信大学生協が設立50周年を迎えたことで、式典に出るという目的もありました。

残念ながら、例年のような、大学祭の喧騒の中でのOB会ではなかった(大学祭は先週やったそうです)のですが、同期・先輩・後輩と久々に話してきました。
・・・順調かつ平穏に生活している者あり
・・・会社が買収されることになった者あり
・・・消息不明の者あり
色々ですねぇ。
筆者の同期は6名(筆者含む)なのですが、2名の現状がつかめていなかったりします。
まだ、入学から12年しか経っていないのに、と言う感じですね。

え? 普通は「卒業から**年」じゃないのか?!
それは酷と言うものでしょう。
4年で卒業できる学生の比率が60%台の大学なので、裏を返せば30%強の学生が留年するのです。
6人なら2人くらいは留年するわけで・・・
実際に、2年次になる時点で1名(試験のときに病気で入院した為)、3年次~4年次のあたりで1名の2名が留年しています。
筆者はかろうじて4年で卒業していますが、これくらいの厳しさでないと大学ではないのではないかなぁ(何せ、学生が堂々と救済処置を求めるので。お前ら学びたくてきたんだろ?ホンネはともかく、建前としては と言いたかったのです)
などと在りし日を振り返ってきました。


全く関係ありませんが、東京は人が多いなぁ、そして交通費が安いなぁ
何となく名古屋と比較してしまっている自分がいました^^;

2010年11月20日土曜日

近況

風邪をひいてしまった筆者です。
気候の変化というよりも、作業環境の変化に伴うものですが・・・
サーバ室がとても寒いというのを実感しました。

11月より仕事の内容が大きく変化して、アプリケーション開発からインフラ保守へと変わりました。
慣れるまでは大変そうですが、なんとか慣れて行くしかないのでがんばるとして、今週は客先作業のハードさを思い知った感じです。
「お客さんの仕事中」に「仕事に使っているパソコン」のアプリケーションの入れ替えを行ったのです。
当然、入れ替え中はパソコンが使えないので業務の都合を付けてもらわないとなりませんし、それぞれ微妙に設定や状態の異なるマシンの為、事前に考えた手順どおりにいかないこともしばしば。
上司Sさんと2人で行ったのですが、困ったら質問をして・・・ と言う感じで進めていきました。
ほぼ、当初の予定の台数を入れ替えできたのですが・・・ 最後にやった7台のうち2台が再起動できないトラブルが発生。
その場で対処を試みるも情報を集める時間もなく(トラブル発生時にすでに18時をまわっていた)翌日対応することに。
そのため、筆者が一人で朝から客先で作業することになりました。
トラブル自体は午前中に収束したのですが(原因究明はこれから)、その他の作業でサーバ室に入ることになり・・・ 冒頭の風邪ひきの件につながりました。

『入れ替え作業がハード(なれない作業でもある)』⇒『体力消耗』⇒『サーバ室の寒さ』⇒『風邪引き』

となったのだと思います。
11月からの席の隣にいるネットワークエンジニアKさん曰く
「サーバ室の作業は短時間で済ませたほうがいいよ」
とのこと。
身をもって実感した2日間でした。

結局、2日終わって夜に熱を測ったら37.7度。
薬で抑えて翌日出勤。午後半休で帰って計ったところ38.1度。
あとは大人しくベッドで寝ておりました。
今週末は静養予定です。
23日が祝日なのがありがたい^^



このブログのことで小ネタを一つ。

元々が社長の呼びかけから始まっていることから、ここに来る人の多くは社長ブログから来ている状態だったのですが、ある記事で状況が変わってきています。
9月頃に書いた、SilverLightのサンプルソースを載せた記事があるのですが、これを検索エンジンで見つけて来る人が増えているのです。
なるほど、苦労しているのは自分だけじゃないんだなぁ。
普通にやっても簡単には解決しないんだなぁ。
と、肯く事しきりです。

他にも、Javaの日付型の記事やBluetoothの記事の閲覧数が多いので、具体的な体験with解決策というのが人気があるようですね。
困ったことが解決したらブログにまとめてみよう。
とはいえ、あまり仕事に密接な部分は書けないのが悩みどころなのですよね。

2010年11月13日土曜日

そうだ、京都行こう

古いネタを引っ張り出してきた筆者です。
というか、コレ。関東地方限定??
JR東海のCMのフレーズです。 このCM,曲が良かったのですよね^^


さて、今日は京都に行ってきました。
単にお茶のお店(ルピシア)が京都に開店するというだけだったのですが、名古屋-京都の距離感を確かめたかったのもありまして行って見ました。
時間的には 名古屋駅-京都駅が新幹線で40分程度。
金額的には、金券ショップで往復を買っても1万円程度。
ずいぶん手ごろです。

京都についてから、京都市役所前まで移動、寺町通りを南に下って目的のお店に到着。
お茶当てクイズ(闘茶)で正解し、オリジナルのほうじ茶(ニッキ風味がいい感じでした)を購入し・・・
まぁ、そこまではよいのです。
その後、何を思ったか歩いて京都駅まで戻ろうとする筆者。
三条⇒七条 を徒歩で(道順も知らずに)歩きました。
道を知らないと言っても、京都駅が南の七条か八条付近なのは知っていましたし、適当に歩けばたどり着くだろうと・・・

結果的に迷わずに駅についたのですが、駅前でヨドバシカメラを発見しました。
何でも先日(9日)に開店したところとか。
自宅のマウスがガタが来ていたので購入しようと入ってみたのですが、何故か出てきた筆者の手にはマウスと外付けHDD(1TB)が。
いや、HDD安かったのです。\6980とか、お手ごろ価格&十分な容量なので、つい^^;;

何の気なしに行った京都でしたが、色々な収穫がありました。
一日も早い、ヨドバシカメラの名古屋進出が望まれるところです。(確か2015年頃に駅前に、と言う話があったような・・・)



2010年11月10日水曜日

よろしい。ならば戦争【解散総選挙】だ

尖閣ネタはチェックしていたのですが、ここまで香ばしいとついつい釣られてしまいますね。

とりあえず、香ばし過ぎて焦げ臭い官房長官の反応を。

こちら

ちなみに、この記事の直前は衝突の映像を流出させた海上保安庁職員の話です。


さて、官房長官は
世論は職員に寛大な措置を取るよう求める声が多いとの質問に対しては「国民のうちの
過半数がそう思っているとはまったく思っていない。いろんな事件が起これば、けじめの
ついたしかるべき措置をしてもらいたい、という健全な国民が圧倒的な多数だと信じている」
との見方を示した。
と発言していますが、野党時代の民主党を振り返るとこんなこと言わなかったのではないかと思えます。
今回の件は国民の知る権利の範囲にかかわる重要な問題ですので、国民投票を行うのが良いかなぁ。と筆者は考えています。
とはいえ、国民投票をしても拘束力はない(あったとしてもないことにするのが民主流)わけなので、いっそのこと民主党が常々求めていた『解散総選挙』を行って国民の真意を示すのがベターなやり方でしょう。

ここでタイトルに戻るのですが、今解散総選挙を行うと、2大政党のいずれもが勢いのない状態での選挙となります。
ということは、泡沫政党と思われている党にチャンスが出てくるわけです。
ここでちゃんと存在意義を示すことができる政党が出てくれば・・・
公明党のような宗教利権確保の為の集団ではない、第3極となる『政党』が生まれるはずです。

よろしい。ならば戦争だ

そう、単純な国民の真意を問うだけの選挙にはならない。
そんな、本来の政治。多様な意見を戦わせ、集約して国の行く末を決めるような政治が行われる土台作りの選挙になって欲しいわけですが・・・

無理だろうなぁ ○| ̄|_



2010年11月2日火曜日

デバイスと、OSと

環境が変わって、当面は更新ペースが落ちそうな筆者です。
ネタをまとめる(思考的)余裕がない・・・
余裕と言うか、慣れですけどね。


今日のネタは筆者の自宅PCの不具合の話です。

しばらく前から、カット&ペースト(ファイルを「Ctrl+x」「Ctrl+v」で移動すること)
を行うとエクスプローラが不安定になる現象があったのですが
ドラッグ&ドロップで回避して使い続けていました。
ちょっと気になって調べてみたのですが・・・ 原因はとても酷いもので
簡単に言いますと

Bluetooth』のソフトが悪さしてるよ   【by Windows】

というものでした。

一応調べてみたのですが、Bluetoothのソフト(ドライバではない)の製造元たる
T社からパッチなりなんなりが出ているはずというところで調査を断念。
元々、使い勝手がイマイチで外したデバイスだったのでBluetoothのソフトごと
アンインストールしてしまいました。

結果、コピペもカトペ(謎)もスムースにいくようになりました。
・・・悩んでいたのは一体なんだったんだろう、というくらいのあっさり解決。

ソフトの世界はこういうことがあるから面白い(?)のかな?!



2010年10月28日木曜日

洒落た対応

いろいろドタバタで書くネタの整理も出来なかった筆者です。
ネタをメモする習慣がないので・・・ 揮発してしまうのですよね。



さて、今日のネタは尖閣問題に端を発する反日デモへの『日本国民(の一部)』の反応です。

まずはこちらのまとめサイトから・・・(画像で重いので注意)

日本鬼子、というのは中国語だと蔑称になるのですが、そこはヲタク文化の先導者
「日本鬼子」 ⇒ 「日本 鬼子」 ⇒ 「ひのもと おにこ」
と脳内変換の結果(だと思う)、今流行りの萌えキャラを作ってしまおうという斜め上なことを始めたとのことです。

これって、罵声に罵声で返すとか、蔑視で返すよりもはるかに良い対応ですよね。
「そうなのか? それはそうとこれを見てくれないか」
といいつつ反日デモ隊に萌えキャラのグッズを見せる・・・
どういう反応が返ってくるか楽しくなってきますね。

2010年10月19日火曜日

学問と事業の境界

絶賛凹み中の筆者です。
いつまでもこの状況というわけでもない・・・ 事に希望をつなぐのみです。


今日の話題のきっかけは、来年の新人研修の内容についての相談でした。
プログラミングについて、何を教えようか? というのが大まかな内容だったのですが・・・
筆者は大学では古典的なプログラミング通論を学び、それをベースにしてここまできているので、ついつい
『スタックとキューの概念は共通認識』
とか
『ソートのオーダの問題は一般常識』
などと危険なことを考えてしまいます。

これは一般的なIT技術者(ソフトウェア開発系)の一般常識ではないのが現状なので、あくまで学問としての常識でしかありません。
本音を言えば、比較的整列されていることが予想されるデータと、全くのランダムに入ってくるデータとでソートのアルゴリズムを変えるくらいはしてほしいところですが、本気で期待してはいけないという割り切りをしています。
(データベースにソートを任せるほうがトータルで速いというのが主流というのもあります。メモリやオーダを意識せずにコーディングできるのが良いか悪いかは保留します)

新人研修、というと、ほぼ大学の1,2年次の講義内容と同じ事をやっておけばそれなりにコーディングできるようになるわけで・・・
実際に、筆者の学生時代の同学年(情報工学科180名)のうち約半数がパソコンを持っていなかったりパソコンを使ったことがなかったりした人だったのに、1年間で8割くらいがちょっとしたプログラムを書けるレベルになっています。
え? あとの2割はって?? どこでも、課題やノートを写す人は居るものです^^;
あるテスト前の日に、顔見知りですらない人に「ノートを貸して欲しい」と言われて、あまりの集約記述(要するに細かく書きすぎで字の汚さが目立たない書き方です)ぶりを見られるのが嫌さに断ったこともあります。

学生の1年間=30~40コマ=45~60時間(演習時間除く) となりますので、新人研修で言えば1ヶ月もあれば十分に同じ分量のことを学べます。
が、ここで学問的に必要な基礎と事業で必要な基礎の差を考えねばならないわけです。
正直、教養としてデータ構造(スタック・キューなど)やソートの種類と特徴はおさえておきたいのですが、実際に仕事で使うのかと言うと・・・ 技術文書を読む際に出てくるかどうか? というレベルです。
使わないから必要ないのか・・・ と言うと、これまた違って。教養とは何ぞ? という議論になってきます。
ある程度の割り切りは必要ですが、今使っているもののルーツを知ることは本質を知ることに不可欠でもあります。

と、いうように考えていくと『必要』『不要』が目まぐるしく変わって悩みが深くなる一方です。

とりあえず、パズルのノリで原理を知らずにコーディング、というのを回避できるくらいの内容を揃えたいなぁ、と思う次第だったりします。



○| ̄|_

残業で終電を逃し

タクシーで喜多山から瀬戸まで

降りる時に領収書を貰い損ね

3780円

○| ̄|_

2010年10月15日金曜日

経鼻内視鏡初体験

昨日、胃の内視鏡検査を受けてきました。
事の発端は今月初め頃の胃腸風邪疑惑です。

結局、薬で抑えているだけで症状はあまり改善していない為、念のために検査を、ということに相成りまして・・・
検査室かドクターのいずれかが空いていない状況だったこともあり2週間待ちでようやく検査実施となりました。
念のためなので遅くてもよいのですけどね・・・
それにしても 「ゆっくりしていってね!」 という感がぬぐえないのです。
医療の現場は忙しいのかな? と考えつつ、前日の夜から絶飲食。
水もダメというのは最初は厳しかったのですが・・・ 慣れれば大したことはありませんでした。
普段の習慣で何気なく飲んでしまいそうになりますが、それさえ気を付ければ^^;

当日の午前中にてくてくと病院へ。
受付でしばし待ってから血圧測定。
下が48で驚く(普段は60くらいだったはず)
検査室に移動してまずはウェルカムドリンク(笑)の消泡剤を一気飲み。
まずい清涼飲料水(ニアウォーター系)のような味でした。
続けて、全体の説明(ここで今飲んだものの説明がw まぁ予想はしていたのですが)がありました。
出血防止の薬⇒麻酔薬(とても苦い。鼻から入れても口の方に流れてきて、最終的には舌も軽く麻酔されました)の順で両方の鼻の穴に吹きかけて、胃の動きを止める薬を腕に筋肉注射。
針の入れ方は上手かったので痛みはほとんどなかったのですが、筋肉注射は薬剤を入れてからが本番です、と言わんばかりに注入後の痛みが・・・
ちなみに、この注射。心臓疾患や緑内障の人にはまずいらしいです。問診票+検査室でドクターから再確認、という慎重さで使っていました。

横向きに寝て内視鏡の挿入開始。
挿入前に先端を見たのですが、光の三原色?(赤・緑・青)の光が出ていました。モニターに映っている麻のような映像は何だろ? と思ったら、脱脂綿か何かのようで・・・ ずいぶんと拡大しているようですね。
挿入自体は苦も無く終了。異物感以外は問題なしでした。ただし、異物感は検査中ずっと続くので・・・ 地味に辛いですね。
胃に到達するとところどころに青く輝く水たまりが。これ、胃液とのことで内視鏡で吸い出していました。
ぐりんぐりんと内視鏡を動かしまくって(異物がぐりぐり動くので地味に辛い)十二指腸まで見てもらった結果、潰瘍・癌の心配はないとのこと。
何もないのに症状があるのは気持ち悪いですが、とりあえず安心の結果でした。
いっそ、胃潰瘍ですと診断された方がすっきりしたのですけどね~
バグの原因が見つからないような・・・ 次に何かあったら漢方医にかかってみようと思う筆者なのです。


ざっくりと流れ&感想を書いてみましたが、効果(直接確認して診断できる)とデメリット(準備・不快感諸々)で言えば効果の方がかなり大きいですね。



2010年10月13日水曜日

使える設計書・使えない設計書

COP10が始まりました。

愛知万博の時は東京に居たのですが・・・
なんとなく「やっている」程度の情報しか入ってこなかったのを覚えています。
今回のCOP10も同じ感じなのかなぁ? と思ってみたり。
中京圏はローカルでの広報が多い気がするのですが、気のせいでしょうか?


今日のお題は 設計よもやま、という感じです。
といっても、設計の方法などについて論ずるわけではなく、設計書と製造の距離を埋める一つの方策を考えてみようと思います。

設計書というものはシステム開発に必須の文書です。
料理に例えるなら、レシピのような位置づけになります。
特定の相手に読ませるなら相手に合わせたレベルで、一般向けならそこそこ細かく、というあたりは共通してきます。
しかし、どのような相手であれ設計の次は製造作業があります。
設計書に書いてある内容を、製造者がコードに置き換えていく作業・・・
必要な事ですが、労力がもったいないケースもあります。
当然、途中で設計が変更されればやり直しが大変です。
設計変更に連動して製造も変更されれば、と思ったSEは数知れず、でしょう。
料理と違って、設計も製造もPCの中で行っているのですから。

そこで、製造のなかで定形化出来る部分を設計書に記載しておけば?
というベタなことを考えています。
実際に一部の設計書に対して私的に実験を始めていますが、評価はまだ先になりそうです。
項目名を書きかえると関連するソースコードが変更される。
ただこれだけなのですが、設計書をOffice(主にExcel)で記述している現状では色々な工夫を要求されます。
さすがにIDEなどで記述したスケルトンなどを設計書と言うわけにはいきませんし、UMLは悪くないけどツール頼みなのが怖い。

結局のところ、自前で、多くの人が理解可能な作りで作るのがBestなのかな? と思い、ちまちまと工夫をしていこうかという感じです。




・・・具体的な事を伏せたら余りにも短くなってしまった。

2010年10月8日金曜日

明けぬ夜は無い

いささか(かなり?)テンションの落ちている筆者です。
折角なので類似の言葉を並べてテンションを戻す試みをしてみます。

何かでへこむこと、これは良くある話なのですが、そういうときに良さそうな言葉…

「明けぬ夜は無い(沈まぬ陽は無い)」
「人間万事塞翁が馬」
「禍福は糾える縄の如し」

・・・イマイチかな?
ちなみに、「七転び八起き」やら「臥薪嘗胆」やら「韓信の股くぐり」やらを思い浮かべたあなたはぐぐる先生に意味を聞いてくるのをお勧めします。
近いように見えてずいぶんと意味が異なります。
(「七転び八起き」・「臥薪嘗胆」・「韓信の股くぐり」 いずれもIMEだと一発変換なのに驚きました^^;)



筆者的に一番好きな言葉は

「半数が味方になってくれれば大したものさ」

です。

この前に「嫌いな人に好かれようとは思わないが、」とあるのですが、筆者は「嫌いな人を極力減らしたいが、」と考えています。

実際には、全ての場面で半数を味方につけると内閣総理大臣になれるくらいの偉業なんですけどね^^;



2010年10月6日水曜日

言わない気持ちは ないのと一緒

ちょっと面白い画像を見つけたのでネタにしてみます。

さっそく画像を。


画像


凹んでいますが(筆者も色々凹んでいますが)東方プロジェクトの【七色の人形遣い:アリス・マーガトロイド】です。
何でもそつなくこなす理知的なキャラクターです。
影が薄く要らない子扱いされる為、自虐ネタの常連でもあります。


今日のネタ
『言わない気持ちは ないのと一緒』
これがとても気になりました。

この画像の場合、友人関係なり恋愛感情なりの話になるのですが、いかなる人間関係でも言葉で伝えないと伝わらないのは普通のことです。
しかしながら、相手に伝えずに自分で思い込んでいることを元に行動して、相手が付いてこない事に苛立ち、場合によっては当たり散らすという事が稀に良くあります。

仕事ですと、文書にしていない場合厳密にいえば『ないのと一緒』扱いされても仕方がないことがあります。
最低でも口頭なりメールなりで伝えておかないと認識の共有は出来ないのではないかなぁ、と思うわけです。

あいだみつをもいいけれど、こういうのをデスクに飾っておくのもアリかなぁ、と思う今日この頃です。


2010年10月5日火曜日

名チャリ続報

先日、書き込んだ『名チャリ』ですが、朝の出勤に活用してみようと思い、駅の近くのポイントまで行ってみました。

・・・ ポイントが見える位置で既に希望が失われる感じが・・・
何故か?
自転車がほとんど無い状態だったのです。
同じこと考える人が多いということですね~
結局、1台残っていたのが『調整中』で、てくてく歩くことになりました^^;

人が殺到する場合、台数が少なかったり偏ったりするのが難点ですね。


続報につき、かなり短いです。

2010年10月4日月曜日

名チャリに登録してみました

久しぶりにまともなネタです。
オンラインゲームもやっているのですが、そっちでも日記を書き始めてしまったのでネタ集めが辛いです^^;


さて、この『名チャリ』ですが、名古屋駅―栄駅間に30か所のポイントが設けられていて、そこで自転車を借りる/返すが可能な公設レンタルサイクルのようなものです。
10/1~11/30の期間で実験とのことですが、いい機会なので登録してきました。

手順は・・・
1、登録可能なポイントで申し込みをする。
2、登録完了まで大体10分くらい。(自転車を借りるのに使う非接触式ICカードの登録時間などです)
3、登録済みICカードで自転車のロックを解除する。
4、自転車に乗って適当に走る。
5、適当なポイントで自転車を返す。

という感じです。

必要なものは
・クレジットカード(本人確認/決済用)
・ICカード(あれば)
です。

筆者はTOICA(JRの定期券)にデータを入れて使いたかったのですが、受付の人から「交通系カードは反応が悪く、登録しても自転車が借りられないなどの問題が起きている」 といわれて、機能だけ持っていた携帯電話のICカード機能を使うことにしました。
オサイフケータイ、と表現されていますが、あれってドコモの商標かなにかですよねぇ・・・ たぶん。
ソフトバンクユーザやAUユーザは「自分は使えない」と思いこみそうな気がする。

なんとかICカードの件はクリア。
しかし、登録時に「メールアドレスは携帯のでお願いします」と言われてせっかく携帯のアドレスで登録したのに… @以下の文字列も直接手で打ち込むという入力欄のようで打ち間違いでちょっと時間を食いました。
曰く 「登録確認メールがちゃんと送られているか、すぐに確認する為」
ユーザビリティ低いなぁ… と思いますね。
尚、メールは自転車返却時にも送られてきます。
借りた時間と返した時間、何分間借りていたか、料金 などの情報が来るのですが、登録時にそんなことわからないのでかなり不親切です。
受付の人も色々困っているのだとか。お役所仕事もいい加減に、と思ってしまいますね。

自転車に乗ってとりあえず近場の他のポイントを目指したのですが…
今回揃えたという自転車は、高さが低いせいで図体のでかい筆者には厳しい運転となりました。
万人向けの高さのつもりでしょうけど、大小2種類くらいはほしいものです。
次のポイントで、他のやや大きめの自転車にしましたが…

最終的に、名古屋駅~栄駅間を1回返却(即借りる)して、無料で移動しました。
基本利用料は2カ月(実験期間)で2000円なので、まぁいいかな? という感じですね。
歩くよりも手軽なのですが、返却ポイントをある程度覚えておかないと厳しいかなぁ、というのが実感。
あと、警察などからの冊子が登録時にもらったものの中に入っていたのですが…
『自転車は車両です。車道の左側を通りましょう』
左側? 路上駐車で塞がれていますが??
当然、歩道を走りました。あの路駐状況で車道は走れないですから。

総括としては、お役所仕事以外ではあまり不満なく使える感じのサービス、というところです。
しいて言えば、ポイントを現在駐輪場にしている場所に併設するといいのかな? というところですね。

2010年9月29日水曜日

風邪

久しぶりの投稿です。
というのも、筆者が風邪ひきの最中でして。

昨日、医者にかかったのですが

「胃腸風邪・・・ だと思いますので、薬出しておきますね」

をい、ドクター。と言いかけてしまいました。
症状に一貫性がなかったので気持ちはわかるのですが、ちょっと困りますね。


というわけで、治るまではブログのネタも単調になるかと思われます。
こういうときほど、仕事は色々入ってくる・・・ マーフィーの法則?(ちょっと違いますが)

ひとまずはご報告です。

2010年9月20日月曜日

和烏龍茶に思う

昨日、ルピシアというお茶の専門店が主催するイベントに行ってきました。

グランマルシェ(大きな市場?)というイベントの名が示すように、お茶に限らず周辺(お茶請け、茶道具、食器、香辛料などなど)の商品を扱う専門店が出ていたので色々楽しめました。
名古屋での開催は昨日・今日だったのですが、他の都市での開催がまだ残っているはず…
興味のある方は検索してみてください。


その会場で買い込んで来たお茶の中に、「和烏龍茶」があります。
これ、ルピシアの造語だと思いますが、読んで字の如く、日本産の烏龍茶です。

帰ってから飲んでみたのですが…
味・香り共に発展途上ながらちゃんと烏龍茶の感じがしていました。
出がらしを見た感じだと、日本茶用の葉を烏龍茶の製法で製茶したようでしたので、試行錯誤していけば独特なお茶になるのでは? と期待大です。

日本茶は他のお茶(中国茶・紅茶)と異なり独特なのですが、これだけ色々な類似品がある中で新たなものを作ろうとしているのはすごいですね。
SEは何ができるのやらと考えさせられました。



2010年9月17日金曜日

ベルヌーイ 懐かしい響きですね

JavaとSilverLightを行き来している筆者です。
eclipse使いづらい。

関わっている某MitoLyzerプロジェクトにて、「動圧」と「静圧」という値の計算が気になったのでネットで調べたのが発端でした。
ぐぐる先生に質問すると、即答えがわかりました。
流体力学の基礎「ベルヌーイの定理」における圧力による表現式の要素、というもので・・・
ベルヌーイの定理(ベルヌーイのていり、Bernoulli's principle)は、流れに沿って成り立つエネルギー保存の法則で、流体の挙動を平易に表した式である。ダニエル・ベルヌーイ (Daniel Bernoulli 1700-1782) によって1738年に発表された。

  • 圧力による表現
    •  \frac{1}{2}\rho v^2+\rho g z + p=一定 [Pa
  • 圧力による表現(位置エネルギーの変化が無視できる場合)
    • 左辺第二項が定数になるので
    •  \frac{1}{2}\rho v^2+ p=一定 [Pa]
    • このとき左辺第一項を動圧、第二項を静圧、右辺を総圧(全圧)とよぶ。
  • 仮定
    • 粘性がないこと
    • 定常流れであること
    • 非圧縮性であること


毎度のwilipediaより抜粋です。
v=0だと動圧は0なんですねぇ… というのがわかる程度ですね。
静圧は位置エネルギー無視ならば単なる圧力なのかな?

大したことが分かっていないように見えますが、これだけでも「その項目の値はそれでよいのか?」という疑問に対する目安(?)になります。
流速=0なのに、静圧≠総圧だったらおかしいわけです。

厳密な値がわからずとも、明らかにおかしい結果が出ないようにチェックすることは可能というお話でした。


2010年9月15日水曜日

貴方に積める善行は、母国語【日本語】を正しく使うことです

タイトルが元ネタありに戻った筆者です。
結構きついことを言うキャラのセリフから取ったので、かなりきついタイトルですね。
本文もタイトル並みにきついことを書くつもりですが^^;

ソースは雑誌なのですが、楽天が社内公用語を英語にする、という事をしているようです。
売上ベースで1%程度、海外は6カ国8拠点という海外進出度の現状(早い話が国内で仕事しているレベル)の楽天が、会議と名のつく場の全てで英語の使用を義務付けています。
参加者に必ず外国人がいるか? というと、日本人だけの会議でも英語使用。
社員食堂のメニューの写真が載っていましたが、こちらも全て英語表記(ちょっと気取った店が黒板にメニューなどを書いていますがあんな感じ。「Udon」とか「Tempura」とかあるのが萎えるw)とても見づらいものでした。
採用・昇格などでTOEICの点が必須要件になるなど・・・
現在役職に就いている人は、その役職で求められる英語力を2年以内に身につけることを要求されて、飲み会に行く代わりに英会話教室通いをしているとまで書いてありました。


社内公用語を英語にすることのメリットとはなんでしょうか?
楽天では、グローバルに事業を展開する為に、という事を掲げており、一つの例として「鹿児島の支店での成功事例をフランスの支店で使用する」際の言語障壁をなくすことが出来るというのがありました。
人材面では外国人の採用を積極的に行うことができるとも。

正直なところ、その程度なのですよね。
外国人採用はどうでもいいとして(日本人が外国人に優る/劣るという議論はナンセンス)
例えば、
「沖縄で成功した事例を他の都市で展開する」
なんて事をやって成功するか? というと可能性は低かったりします。
理由は様々ですが、その土地毎の特徴に合わせたカスタマイズが必要なのです。
ましてや国が違えば余計に大変なわけで。
日本人が、日本語で書かれた事例を見て、日本(の他の都市)で展開しても必ず成功するわけではないのに、何処の国の人かわからない人が、英語で書かれた事例を見て、どこかわからないところで展開することをメリットとしてとらえているあたりが楽天的すぎます。楽天だけに?w

文章だけで正しく情報を伝達することがいかに難しいか。
最低でも母国語で正しく情報を伝達できないと、外国語を使っての正しい情報伝達は難しいのではないかと思うのです。

本当の意味でグローバルに仕事を、というならば、母国語をしっかり押さえつつ、事業展開する先の国や地域の言語を習得するべきでしょう。
現地では仕事相手の母国語で話す。社内では基本的に日本語(話をする社員の母国語が日本語なら。異なる場合に初めて英語が選択肢に上る)で話す。
言語とは意思疎通の道具であると割り切るなら、このような方法をとるべきでしょう。
【グローバルな人材=英語で意思疎通できる人材】
なんて考えに縛られたTopに振り回される楽天社員。
こんなことに労力使っているのでは伸びる会社と思えないですね。



2010年9月10日金曜日

SilverLightで困ったこと

このごろ、Java一辺倒の社内でSilverLight(つまりはMS系)の流れが出来始めています。
筆者は何でも屋状態(経験したプロジェクトでの使用言語だけ取っても、VB・VBScript(ASP)・VC・Java・.net系(C#、VB.net)…)なわけで、現在SilverLight+C#のお勉強を進めています。

勉強がてら試作している画面で困ったことがぽろぽろと出てくるのですよね。
一番困ったのが表の扱い。
表はDataGrid(System.Windows.Controls.DataGrid)というクラスを使って実現するのですが、単純な表ならそこらに転がっているサンプルで十分です。
しかし、今回やりたいことが載っているサイトが無くて四苦八苦。
何がやりたかったかと言うと、
『任意の行の背景色を変更したい』
です。
平たく言うと、重要な情報の行だけ強調表示したいってことです。

今回は、珍しく技術系ブログにふさわしい記事として実現方法を書いてみようと思います。


Premise

  • 表のDataGrid名:dataGrid1
  • やりたいこと:強調表示したい行の背景色を赤にする


まずは表の作成ですがこれは
            <data:DataGrid
                AutoGenerateColumns="False" Height="400" HorizontalAlignment="Left" Name="dataGrid1" VerticalAlignment="Top" Width="900" Background="LightYellow" AlternatingRowBackground="Azure" ItemsSource="{Binding}" LoadingRow="dataGrid1_LoadingRow">
                <data:DataGrid.RowBackground>
                    <LinearGradientBrush EndPoint="1,0.5" StartPoint="0,0.5">
                        <GradientStop Color="Azure" Offset="0" />
                        <GradientStop Color="Blue" Offset="1" />
                    </LinearGradientBrush>
                </data:DataGrid.RowBackground>
                <data:DataGrid.Columns>
                    <data:DataGridTemplateColumn Header="タイトル1">
                        <data:DataGridTemplateColumn.CellTemplate>
                            <DataTemplate>
                                <StackPanel>
                                    <TextBlock Text="{Binding Title1_1}"/>
                                    <TextBlock Text="{Binding Title1_2}"/>
                                </StackPanel>
                            </DataTemplate>
                        </data:DataGridTemplateColumn.CellTemplate>
                    </data:DataGridTemplateColumn>
                    <data:DataGridTemplateColumn Header="タイトル2">
                        <data:DataGridTemplateColumn.CellTemplate>
                            <DataTemplate>
                                <TextBlock Text="{Binding Title2_1}"/>
                            </DataTemplate>
                        </data:DataGridTemplateColumn.CellTemplate>
                    </data:DataGridTemplateColumn>
                </data:DataGrid.Columns>
            </data:DataGrid>
見ての通り、極めて単純です。サンプルがそこここに転がっているレベル。
dataGrid名とLoadingRow(行表示時に呼び出されるようなイベント)が重要なので赤字にしてみました。
ちなみに、ItemsSourceやTextBlockのTextにある{Binding...}はC#の方で行追加を行っている部分になります。
まだイマイチBindがわかっていないのですよね。使っているうちにわかるかな^^;

で、LoadingRowの処理(dataGrid1_LoadingRow)がこちら


        private Dictionary rowContainer = new Dictionary();
        private void dataGrid1_LoadingRow(object sender, DataGridRowEventArgs e)
        {
            this.rowContainer[e.Row.GetIndex()] = e.Row;
            if (newsColumnSource[e.Row.GetIndex()].Severity == strSeverity0)
            {
                this.rowContainer[e.Row.GetIndex()].Background = makeSolidColorBrush(255, 255, 0, 0);
            }
        }

処理と一緒に必要な変数(rowContainer)も載せておきました。
rowContainerに表の各行の情報を入れて、rowContainer経由で背景色の変更を行うイメージです。
makeSolidColorBrushは単純にSolidColorBrush(単色の色情報)を作っているだけです。他のやり方で色を指定してもOKですのでスルー。

とりあえず動いたというレベルで、不具合などあったら直してくださいという感じですが(確認はしていますよ、一応)これだけのことでもいろいろ遡って知識を仕入れないと実現できないのが厳しいですね。
MSの言語は1つ2つ概念を理解すると、他のものも大体同じノリでいけるので便利なのですけどね。1つ2つが大変です^^;;


※強調表示をしない行には、元々の色を設定してください。
でないと、協調表示色で表が塗りつぶされます   ナンテコッタイ○| ̄|_
元の色の設定の例です。

this.rowContainer[e.Row.GetIndex()].Background = dataGrid1.Background;

ちなみに、色指定時にRGBをランダムで設定すると・・・ 見づらいですが色が変わって面白いと思います。

2010年9月8日水曜日

政治家の報酬の算出根拠は存在するのか?

何気に堅いタイトルです。
名古屋の市長のスタンドプレー&市議のぬるい発言を日々見せられるとこんなことも考えてしまうわけで。

身近なところで、会社員の報酬の算出根拠を考えてみましょう。
基本的には
( 売上 - 経費 ) / 社員数 = 一人当たり報酬額
になります。
これに、役職などの比重をかけることでそれぞれの報酬になります。
ただし、法律などで最低賃金や不利益変更の制限などのいろいろな制約がありますので単純ではありませんが、ここではこのくらいで。

では、政治家の報酬の算出根拠は?
そもそも政治家とは何か? と考えると、住民の生産物の再配分を効率的に行うことで社会の維持・活性化を行う存在と言えます。
生産物=税金
社会の維持=公共サービス全般
社会の活性化=産業への投資・イベント開催・インフラ整備・知名度向上などなど
成果主義を導入するのであれば、税金の範囲内でどれだけ社会の活性化が出来たか(現状のサービスは維持したままでです)で評価する感じです。ちょっと無理がありますね。

税収と住民の生活レベルに共通する指標の一つとして「年収」があげられますが、これを政治家の報酬の算出根拠にしては? と筆者は考えています。

  • 年収が増えれば税収も増える
  • 年収が増えれば生活レベルも向上し、社会の活性化(いい生活をしたいという動機が活力につながる)が実現できる

と考えると、アリではないかと思うわけです。

さて、現在名古屋市長が「議員報酬の半減(1600万⇒800万)」を叫んでおり、議会側は反発(月20万削減(年240万削減なので1600万⇒1360万)で限界とする)しています。
住民の平均年収ベースで考えるとどうなるでしょうか?
名古屋市の平均年収はこの転職サイトによると424万円。とりあえずこの数字を使うことにします。
本当は、正社員・非正社員の全てを含んだ数字が良いのですが、見つからなかったので^^;
元々の議員報酬は  1600/424=3.77倍
削減後の議員報酬は 1360/424=3.20倍
半減時の議員報酬は  800/424=1.88倍
なんだかんだで3倍もらおうとしている市議、という構図になりますね。
調査費がかかるとか新聞に答えていた市議もいますが、調査費は別途月50万円(1議員あたり)が保障されていますので話になりません。
議員になる為に、会社員なら退職の必要がありますが… このへんは「休職」にすることができる制度の導入で回避可能なわけで、議員報酬が高い理由にはなりません。

感覚的にですが、平均年収の2倍程度ならば納得する人も多いと思うので、「前年度の平均年収の2倍」を議員報酬とするようにすれば良いのではないかと考えます。
市長もわかりやすさと過激さで「半減」と言ったのでしょうが、このような簡単でもいいからロジックを提示すればより支持を得られるのではないかな… 無理かなぁ。
平均年収が上がるように頑張れば自分たちの報酬もあがるという仕組みなんですけどね。

尚、平均年収はその地域のものを使用するのが前提です。
極論すると、沖縄の議会の報酬算出に東京の平均年収を使うとかやっちゃったら意味がないですから。

2010年9月7日火曜日

お米の炭酸飲料

ネタに困ったので小ネタを。

今朝、コンビニで「二代目米作り」という炭酸飲料を発見しました。
当然、即購入したのですが(味は日本酒風味の弱めの炭酸飲料って感じです。米の味を楽しむなら、余計なアルコール臭が無い分、日本酒よりもこっちのほうがいいかもしれないですね)
パッケージのデザインを見てふと気になりました。

発売元(JT)の紹介ページがあるのですが、なんとなく日本酒のビンみたいですよね。
共同開発をした大関のマークも手伝ってぱっと見は日本酒そのもの。

これは間違えて飲んでも問題ないケースなのですが…
ネクターのサワーを子供が間違えて飲んでしまった、とかクレームをつける団体もあるこのご時勢。
パロディなりいい意味のパクリなりを理解できなくなっているのか、それとも理解する余裕がないのか…

国際化も資格取得もスキルアップもいいけれど、こういうネタを理解できないのはどうかと思うのです。

2010年8月30日月曜日

泣いて馬謖を斬る ってIMEで一発変換できるんですね^^;

多用されるわかりやすい故事成句。
その一つにタイトルの「泣いて馬謖を斬る」があります。

一般的な解釈はwikipediaの解釈だと思うので以下に引用してみます。

出典『三国志』「蜀志馬謖伝」
(蜀漢)の武将・馬謖が、街亭の戦い諸葛亮の指示に背いて敗戦を招いた。この責任をとり馬謖は処刑されることになるが、馬謖は諸葛亮の愛弟子であり、他の武将の一部からも「馬謖ほどの有能な将を」と慰留の声があがった。しかし諸葛亮は「軍律の遵守が最優先」と涙を流しながらも処刑に踏み切った。


この故事に関する記述は、『正史』と小説『三国志演義』で若干異なっている。
『正史』では「諸葛亮は彼(=馬謖)のために涙を流した」と書かれている。つまり、軍律を守る為に愛弟子を処刑することになり、彼のことを思って諸葛亮は泣いたとされている。
しかし『演義』では、何故泣くのかを蒋琬に訊かれた諸葛亮は「馬謖のために泣いたのではない」と答えている。諸葛亮は劉備に「馬謖を重く用いてはならない」という言葉を残されていたにも関わらず、その言葉を守らなかった自分の不明を嘆き、泣いたとされている。
ちなみに現在の日本では、「どんなに優秀な者であっても、私怨私情で法や規律を曲げて責任を不問にすることがあってはいけない」という意味で使用されることが多く、『正史』の記述に則したものであると言える。マスメディアでは、何か不祥事などを起こし仕方なく処分された人物などがいた場合に「泣いて○○を斬る」などと引用して利用されることがある。

いずれの説をとるにしても、かなり表面的なのですよね。
馬謖は、兄馬良に劣るとされながらも「馬氏の五常」の末っ子として才覚十分な人物。
諸葛亮は万能天才完全無欠な軍師として描かれがちですが(これはコーエーのゲームの能力設定のせいだと思われます。あと、演義での神がかりな描かれ方)実際には計画通り進行できる仕事で卓越していたという評価が実態に近いとされています。

確かに、大失敗を犯した(しかも命令違反で)から規律優先で綱紀粛正の為に処刑と言えば分りやすいです。
実際にはそれだけじゃないと思うのです。
諸葛亮はその能力の性質上、先々を読んで事を進めるタイプです。
後年の魏延との確執の原因たる「長安奇襲計画」を諸葛亮が却下し続けた理由の一つが街亭という拠点を失った為とされているのですが、街亭なしに魏に攻め込むのは不可能ということも読んでいたのではないかと思います。
北伐を敢行した根底には、先主劉備の漢の正統を正す為の統一への思いが強かったのではないかと思うのですが、街亭を失うことで先主の遺命(と諸葛亮が思っている)を果たすのが現実的でなくなることへの涙だったのではないか、とそう考えることが出来ます。

この説をとってもあまり意味がない(わかりづらいし故事として引用するのが難しい)のはわかるのですが・・・

「ロードサイドのハイエナ」と言われる経営者が某雑誌で「泣いて馬謖を斬る」を引用し、「関羽や張飛を切るわけにはいかない」と続けることで腑抜けてしまった自身のNo2の再起の話を語っていました。
これ、かなり表面的なとらえ方をした恥ずかしい引用例です。
確かに諸葛亮の立場で関羽や張飛(劉備の一族扱い)は切れませんが、劉備自身は両名や重臣(それも股肱と言える人)への厳罰も口にすることがあったので、「関羽や張飛を切る」こともありえたと言えます。(実際には難しいですけど)
関羽の死の直後に、自らの跡取りたる劉封を切っている(関羽に援軍を送らず見殺しにした為)という実績もあるので… 知れば知るほど故事成句の引用は難しいですねw
(ちなみに、劉封の死を劉備はかなり哀しんだというのは正史・演義共通で描かれています。上に立つ者として不本意でも処断したのがうかがえます)

劉備の先祖(とされる)漢の高祖劉邦はもっと過激だったのですが… そこまで書くと脱線が過ぎるのでこの辺で終了です。

2010年8月24日火曜日

希望社、その名は正しいか?

ふとアサヒコムで見かけた記事が今回のネタです。
全文引用してみますと・・・

「脱談合」を掲げる岐阜市の建設会社「希望社」の桑原耕司会長は23日、岐阜県庁を訪れ、県から受注した工事で「過剰な利益」が出たとして約880万円の返還を申し入れた。県側は「ありえない話」と返還を拒んだため、代わりに同額を寄付する考えを伝えた。
同社が受注したのは県立衛生専門学校の耐震工事。最低制限価格を少し上回る約5100万円で落札した。同社によると、工事が完了して精算したところ、同社が「適正な利益」と考える約360万円を含めても、費用は最終的に約3580万円で済んだ。
このため、落札額との差額1520万円のうちの880万円の返還を申し入れた。残る640万円は、工費の圧縮に協力してくれた下請け業者らを招いた感謝の集いや今後の入札改革の活動原資に充てる方針だという。
桑原会長は「最低制限価格の設定など、役所主導の仕組みがコスト削減努力や競争原理を阻んでいる。公共工事の発注の現状を県民に知ってほしい」と話している。
一方、県側は同社に「入札の支払いの精算は終わっており、返還はあり得ない話」(公共建築住宅課)と説明した。寄付の申し出については「内部で検討したい」と答えたという。
希望社は大手ゼネコンに勤務していた桑原会長が1988年に創業。当初は民間工事が主体で、2003年度から公共工事に参画し始めた。競争原理で工事会社を選ぶ建設マネジメント(CM)方式のコンサルタント業務を中心に、全国で受注し、09年3月期の売上高は30億円。従業員数は103人。社屋には「談合しない」と書かれた垂れ幕を掲げている。(前田基行)

この話、単に読み流すと
「いいことする業者もあるものだなぁ」
と思えるでしょう。

しかし、筆者はやたらと気になって仕方ありません。
費用の内訳を整理してみますと
  1. 受注額:5100万  (100%)
  2. かかった費用:3220万  (63.2%)
  3. 「適正な利益」:360万   (7.1%)
  4. 感謝の集い・入札改革原資:640万  (12.5%)
  5. 返還分:880万  (17.3%)

(()内は比率。2~5の比率の和が100を超えているのは、小数第2位で四捨五入した為)

となります。

筆者は建築業界に詳しいわけではありませんが、費用の内訳のうち大幅な変動がない(業者の差がつきにくい)ものとして材料費が挙げられます。
(かるく検索してみると、木造建築向けの見積サイトは実に多いですね。今回の例には当てはまらないので実際の数字は載せませんが)
材料費が各社ともほぼ同じと見なすと、あとは人件費や外注費の差となるわけです。

最低制限価格が「材料費+人件費+適正利益」で構成されていると仮定し、「適正利益」=10%と仮に設定します。(希望社の「適正な利益」は 360万/3220万=11.2%なのであまり乖離していないはずです)
すると、5100万の10%なので、実際にかけられる費用は 5100万-510万=4590万。
これと、希望社がかけた費用3220万の差額は 4590万-3220万=1370万。
これは受注額の26.9%にあたります。約4分の1ですね。
ここで「材料費」を仮定したいのですが、このサイトを参考に30%と見なし、 5100万×30%=1530万。(参考元が木造住宅を対象としているのであまり正確ではないかもしれません。が、適当に設定するよりマシということでご了承ください)
つまり、実際にかける費用から1530万を引くと、「人件費」が出てきます。

最低制限価格の場合の「人件費」は 4590万-1530万=3060万。
希望社の場合の「人件費」は 3220万-1530万=1690万。
ちょっと情報が古いのですが、平成16年屋外労働者職種別賃金調査(建設業技能職種)より技能職(東海地方)の1日平均の賃金(所得税・社会保険料など控除前)は15310円。
1カ月当たりの実労働日は21.8日なので、 21.8(日)×15310(円/日)=333758(円)。
仮に、あくまで仮にですが、この平均賃金(いわゆる相場・世間並の賃金)でどの会社も仕事をしていると仮定すると、(これ以上に企業は支払うものがあるわけですが、比較結果に与える影響は少ないので放置)
最低制限価格の場合:91.7人月
希望社の場合:50.6人月
で、それぞれ同じ仕事を行う計算になります。
希望社は他社の55.2%(50.6/91.7=0.5517)の時間と人手で仕事を完遂できる手法を確立していることになります
なります・・・ が、普通に考えるとよほど建築業界が怠け者ぞろいだったり無駄な事ばかりしていない限り2倍弱の効率化は無理があります。

逆に、他社と同じ工数(ここでは91.7人月)がかかっている場合、1人月の単価がどうなるかというと…
333758(円)×0.552=184234(円)
18万5千円ならば、新卒並みの給与とすれば疑問はないでしょう。(ちょっと安い気がしますがw)
仮説として、技能も何もない社員を投入して外注で実業務を回す、というのを考えると外注費の圧縮&自社社員の給与圧縮でこの低価格は可能と言えます。
少なくとも、あからさまに法律に触れるレベルではないわけです(個別にみた場合、労働基準法などに抵触する可能性は高いと思いますが…)

ちなみに、ネットで軽く検索すると希望社がブラックであるという書き込みがちらほら見受けられるのですが… もしかしたらもしかするかもしれませんね。


最低制限価格が高止まりしているのか、希望社が弱者(社員&外注)叩きでダンピングを行っているのかはこれだけの情報で判断できません。
しかし、単純に「いい話」で済ませられない記事だと思います。

2010年8月23日月曜日

岡崎図書館事件に思うデジタルデバイド

暑さゆえか、寝ても寝た気がしない筆者です。
週末はドタバタしたというのもありますが、これは止めの一撃だったかなぁ。
少しゆっくりしようかと。

さて、タイトルの一つ『デジタルデバイド』について。

日本においては、1990年代以降、インターネットなどのコンピュータネットワーク情報技術)が普及するにつれて、パソコンなどの情報機器の操作に習熟していないことや、情報機器そのものを持っていないことは、社会的に大きな不利として働くようになった。
情報格差で下位に位置づけられる対象としては
  • 情報機器の購入・維持や教育を受けるための費用が出せない者
  • 中高年など、長い間情報機器がない環境で過ごしてきたため、情報機器に対する拒絶反応(コンピュータアレルギー)により情報機器を利用しない(利用法のわからない)者
  • 放送(地上波地上デジタル)・通信(ブロードバンド)の採算性が人口等の条件により悪く、サービスが提供されていない地域の在住者
などが挙げられる。 21世紀に入り、東京などの都市部では中高年者もほとんどがパソコンやインターネットを使いこなせるようになった一方、地方では依然として若年層も含めパソコンやインターネットの操作に習熟していない者が多い。そのため、近年では、年齢による格差よりも地域による情報格差が問題となっている。
政府の対応としては、e-Japan計画が策定され、以下の項目等について述べている。
  • 学校関係
    • 学校教育における情報教育カリキュラムの充実
    • 学校への情報機器の整備
    • 講習会の受講料金の補助
  • インフラ整備について
  • 自治体と共同で全県的なブロードバンド通信基盤の整備
  • 通信事業者への補助
全国的にブロードバンドと地上デジタルテレビ放送(地デジ)が普及するにつれ、ブロードバンド・地デジを利用できる地区・利用できない地区(特に離島)間で情報アクセスへの格差が生じている。

毎度のwikipedia先生から持ってきました。
簡単に言うと、パソコン使える人と使えない人で社会生活の利便性に大幅な差がでることです。
通信量の格差(光回線が通っている地域>>ADSLしか使えない地域)を指すこともありますが、ここでは情報技術に対する知識/経験の格差とします。

何が問題かと言いますと、岡崎図書館事件の報道抜粋を読んだ時の印象の問題です。
県警生活経済課と岡崎署によると、容疑者は、4月2日から15日にかけて、岡崎市中央図書館のホームページに、計約33,000回のアクセスを繰り返し、ホームページを閲覧しにくい状態にしたという疑いがある。(朝日新聞)
県警は25日、インターネット関連会社社長を偽計業務妨害容疑で逮捕した。発表によると、容疑者は4月2~15日、岡崎市立図書館のホームページに、自宅パソコンなどから33,465回にわたり、集中的にアクセスして閲覧しにくい状態にさせ、業務を妨害した疑い。(読売新聞)
同課によると容疑者は3月14日から約1ヶ月間、自宅などのパソコンから同図書館のHPに64,008回接続し、21回にわたりHP閲覧をできないようにした。(日本経済新聞)
軽く持ってきましたが、これを見て素直に納得できる人と疑問を持つ人にわかれるはずです。
というのも、日常生活における3万回や6万回という数字は「異常」な数字です。
よって、悪意で故意にホームページに攻撃を行ったと、読み手は思ってしまうでしょう。
しかし、パソコンをある程度知っていれば、2週間(新聞によっては1ヶ月)に3万回とか6万回はたかが知れている「普通」の数字なのです。

一般市民は別に問題ではないのですが、新聞社(それも揃いも揃って日本を代表する大新聞社)がこのレベルというのが問題。
ちゃんと確認しないで発表をそのまま記事として垂れ流したのです。
少し裏を取れば犯罪性がないくらいは見えてくるものですが…

尚、図書館側も問題で、相談相手がいないからと言って警察に話を持って行ったが為に逮捕に至ったそうです。
逮捕されたのが独立して仕事をしている人だったからこそ被害が少ない(ちゃんと報道が訂正と名誉回復を行えば、ですが)のですが、普通の正社員だったらクビになっているかもしれないわけです。
結論として、見事に冤罪だったわけですからちゃんと謝罪したのか気になりますね。


マスコミと官公庁のデジタル音痴がコトを大きくしてしまった感のあるこの事件。
萎縮してマッシュアップから離れる・・・ ことはないだろうけどちょっと嫌ですね。

参考までに、逮捕された人が経緯などを書いたブログにリンク張っておきます。

2010年8月18日水曜日

「三方よし」とIT業界

暑いですねぇ
思わず脳みそが沸騰しそうですが、なんとか秋まで頑張りましょう

暑いせいか、タイトルがまともです。
これも酷暑のせいと思ってください。


さて、IT業界は良いとして、「三方よし」とはなんでしょうか?
知っている方が多いならそれに越したことはありませんが、一応説明を入れておきます。
 取引においては、当事者の売り手と買い手だけでなく、その取引が社会全体の幸福につながるものでなければならないとう意味での、売り手よし、買い手よし、世間よしという「三方よし」の理念は、近江商人の経営理念に由来する。(中略) 

 境を行商してまわり、異国に開いた出店を発展させようとする近江商人にとっては、もともと何のゆかりもなかった人々から信頼を得ることが肝心であった。その他国商いのための心構えを説いた近江商人の教えが、現代では「三方よし」という言葉に集約して表現されるようになったのである。 「三方よし」の直接の原典となったのは、宝暦4(1754)年に70歳となった麻布商の中村治兵衛宗岸(そうがん)が15歳の養嗣子に認めた書置(かきおき)のなかの次の一節である。
 たとへ他国へ商内に参り候ても、この商内物、この国の人一切の人々、心よく着申され候ようにと、自分の事に思わず、皆人よき様にと思い、高利望み申さずとかく天道のめぐみ次第と、ただその行く先の人を大切におもふべく候、それにては心安堵にて、身も息災、仏神の事、常々信心に致され候て、その国々へ入る時に、右の通りに心ざしをおこし申さるべく候事、第一に候
 の条文は以下のように読み解くことができる。
他国へ持下り商いに出かけた場合は、持参した商品に自信をもって、その国のすべての人々に気持よく使ってもらうようにと心がけ、その取引が人々の役に立つことをひたすら願い、損得はその結果次第であると思い定めて、自分の利益だけを考えて一挙に高利を望むようなことをせず、なによりも行商先の人々の立場を尊重することを第一に心がけるべき である。欲心を抑え、心身ともに健康に恵まれるためには、日頃から神仏への信心を厚くしておくことが大切である。


上記は滋賀県産業支援プラザよりの引用です。
商売=非生産的、という中世の考え方が根底にあると思いますが(士農工商というように、支配階級、生産階級、流通の順で偉いのが江戸時代。農業が上なのは「米は国家なり」だからです。民を飢えさせる支配者は支配者失格)、仕入れ元・卸し先・世間の3者の間で商人が活動していたということを端的に表していると思います。

IT業界で言うとどうなるのでしょうか?
「世間」は今も昔も変わらないので同じ考えで。
「買い手(卸し先)」はエンドユーザーになります。社内用システムの場合そこの社員及び関係者、携帯なりパッケージなりのソフトなら一般の人々がこれにあたります。

「売り手(仕入れ元)」がぱっと出てこないのですが… これって実はIT技術者だったりします。
というのも、IT業界の企業の社員≠開発担当のIT技術者 という現状があるわけです。
自社の人間だから、他社の人だから。という区別が常なので、必要な技術を持つ技術者を「出入り業者」と見なす企業もあれば、作るものを作ってしまえばあとは関係なくなる、と考える派遣技術者もいます。
これは悪い見方を並べたのですが、実際に自社だ他社だといちいち区別する現場では連帯感も責任感も生まれづらいので(下手をすると、だらだら残っている方が技術者側の利益になる。作業効率が悪い方が評価されるという謎な現象が普通に存在している)このくらいのことは書いても問題ないでしょう。
え? 問題ある例があるのか?
ありますよw 書けませんが。

さて、三方よしにする為にどうすればいいのか?
まず、世間よしは世間の役に立つシステムを世に送り出す、とか、社会貢献をするという道が基本です。これは業界問わずだいたい同じですので省略。

買い手よしは、役に立つシステムを適正価格で提供し続ける事が一番になります。
ここで、IT業界側が適正価格で提供し続ける意思があっても買い手が目先の損得でころころ取引相手を変えると、その分のリスクを価格に上乗せせざるを得なくなり(若しくは見えないところのサービスを落とすなどのコストカットをし)ますので、納得した企業との取引を継続する買い手というのが増えるとトータルでのIT投資が抑制出来たりします。

売り手よしが一番困難です。
IT技術者は企業に対して弱い立場に居ます。
ましてや発注元企業に対して何か言えるかというと極めて困難です。
それをいいことに経営体質強化などの美名のもと、買い叩きが横行していますがこれでは売り手になりたがる人材は減っていくのではないかと心配です。
使うべきところに金を使うというのも広義の社会貢献(消費の刺激になる)なので、売り手に対する買い叩きを控えるのがまず必要です。
無論、売り手側が技術力向上に努め続けるのも必要になりますが、努力しても正社員以外は手取りが増えないのは明らかに「売り手よし」ではないですね。
尚、買い手側の買い叩きがあるとやはりよろしくないです。


結局のところ、デフレの名のもとに進行する縮小均衡(給与減少⇒消費抑制⇒売上減少⇒給与減少⇒・・・)が根源になるわけです。
かつての自民党は公共事業で建築業界及び周辺業界の「売上減少」を解消し、広く「消費抑制」の部分を解消することで景気浮揚を行いましたが・・・
IT業界から動くとすれば、正社員以外にも昇給を行うことで消費を刺激する方策を立てることでしょうか。
その第一歩として、官公庁のIT投資のほとんどを地元中小企業と直接取引で行うのが良いのではないかな? と思います。
大手が入ると中抜きが酷いケースが多いですし、中小企業の場合、自社の規模で間に合わない部分を新規雇用なり派遣で埋めるなりという雇用創出が期待できます。(派遣で、というのはそこまで効果がないですが、やらないよりまし)
一部でこのような動きがありますが、多くの業界に対して官公庁がこの動きをすれば大手は減益になるでしょうが地域は少し活性化すると筆者は考えます。
そして、大手の社員の買い物が減る分は中小企業の社員の買い物で補って余りあるでしょう。
なにせ、大手になればなるほど余計なコスト(借入金利子・ビルなどの不動産の経費・株式の配当など)が大きく、これらコストの行く先は金に困っていない人々が大多数の為消費拡大には寄与しづらいのです。

なにやら変な方向に話が進み始めましたが、フェアトレードが景気回復の為に重要と言うことで^^

2010年8月14日土曜日

機会損失とセブンイレブン

雑誌ネタですが、軽く。

セブンイレブンの鈴木会長がよく使うたとえですが、仕入れた商品が完売したことを単に喜んではいけない(=機会損失があるから)というのがあります。
5個仕入れて完売した後で6個目を求める客がいたら、ということですね。
理屈の上ではよくわかるのですが、では機会損失のない仕入れ数決定の為の情報とはなんなのでしょうか?

その日に売れる数が決まっている(予約/購買者が特定できる状況 など)なら簡単です。
予約数なり、購買者数がベースとなる情報になります。

折角セブンイレブンの話なので、不特定多数を相手にする小売で考えてみると・・・
天候や曜日・イベントなどである程度想像は可能ですが、なかなか難しいものがあります。
どのコンビニでも、12:20頃におにぎりや弁当のコーナーを見るとかなり欠品状態が目立ちます。
まぁ、売れ残って廃棄されるよりはよほど良いのですが、買いたいものがない⇒他所に行ってしまう=機会損失 ですね。

では、この機会損失を防ぐにはどうすればいいか?
弁当などが売れる時間帯は12:00~13:00(もう少し早い?)になります。
よって、13:00の時点で全商品が1個残っていれば遅い昼を買いにきた人が他所に行くことはなくなるでしょう。
はい、現実的じゃありませんねw
廃棄上等で十分な量を仕入れるか(廃棄分が経営を圧迫する諸刃の剣)、機会損失上等で12:20頃にはかなり売り切れ状態にするかの二択になると思います。

ここまで考えて、コンビニの経営難(上記の廃棄ロスが原因)と機会損失の話が同じ組織で存在するのに気付いたわけで…
そしてエコエコ言っている世の中で食べ物をぽいぽい廃棄にしているわけで……
そのことが経営を圧迫しているのに本部は儲けていて………

有名人の言葉も裏を考えて聞かないとなぁ、という見方も出来るネタでした。

2010年8月12日木曜日

首相談話 さらなる波紋

連日政治ネタです。
技術系の話はどこにいったのでしょう。
まぁ、筆者の性質上色々な事を手広く浅くと言うのがある為このようになっています。
いわば「仕様です」の一言ですね^^;

さて、昨日全文を引用した首相談話ですが、日韓双方から評価が出てきました。
まず韓国側から
・韓国政府:評価する
・韓国民間:評価できない
日本側
・日本民間:評価できない

はい、政府間だけでやってる自己満足ですね。
日本の民間からの評価できないと言っている理由は、昨日の書き込みと基本路線は同じです。
・過去の出来事を現在の尺度や都合で覆すことへの不条理または嫌悪感
・韓国側の一方的な主観に対する、内閣の追従への怒り
・日韓基本条約をはじめとする、正当な手続きで締結された国家間の条約に対してごねる韓国側への呆れ
というあたりです。

逆に、韓国の民間からの評価できないと言っている理由は、まさに正反対と言えます。
・言葉だけで行動を伴っていない
・日韓併合も日韓基本条約も違法な押し付けであることを認めていない
・在日という存在が出来てしまったことへの反省と対応がない
…書いていてあほらしくなるのですが、これかなり筆致をおさえています。
気になる方はGoogle検索で韓国側の反応を調べてみてください。


今回の談話は、はっきりいうと悪手の極みです。
韓国としては、太平洋戦争終戦後のタイミングで国家をまとめる必要性から民族の敵を必要としていた経緯があります。(北朝鮮も同様)
そこで、直近の支配者:日本を民族の敵として反日国家への道を歩んできています。
え? 何故現在進行形か? それは、親日認定された韓国人が国内に入れないという現実があるからです。韓国人が韓国に入国できないという… 酷い話ですよね。思想の自由のない民主主義というところでしょうか。
話がそれましたが、韓国は自国をまとめる為に日本を攻撃するという習慣があります。
又、攻撃が実利を生まないと韓国人が納得しない為賠償などの形を求めます。
しかし、日韓基本条約で日本と朝鮮半島(南北双方を含む)の賠償請求については完全に最終的な決着をしているため、他の手法を探ってあれやこれや仕掛けてくるわけです。
中華思想が根底にある、というと分かりやすいのですが、その辺はその手の本にお任せですね。

元々友好的に接しようという土壌の乏しい国相手に弱みを見せる談話を出した、という形になるわけで、これは悪手としか言いようがないわけです。
せめて友好ムードがある程度しっかりした流れになっている状況での談話ならアリなのですが。
そんな時期は今までもなかったし、これからも(このままなら)ないでしょう。

ちなみに、在日は日本が「来るな」と言っていたにもかかわらず密入国した存在がほとんどです。
(当時の新聞にも載っているそうですし、パチンコのマルハンの会長(在日1世にあたる)も密入国については認めているとか)
戦後の帰還事業もちゃんとやっていたことから、自由意思で日本に残っていると判断して差し支えありません。
まぁ、日本の方が稼ぎがいいから来たいのはわかりますけど… それで都合が悪くなったからって騒ぐのはどうかと。


というわけで、今回の談話で韓国サイドが何を要求し騒ぎだすのか心配な筆者でした。

2010年8月11日水曜日

歴史は儚き政権の為に

雑誌ネタ(コンビニと機会損失)にしようか、日常ネタ(サーバ廃棄)にしようか、政治ネタにしようか。
今日は書くことに悩みましたが政治ネタを採用した筆者です。
さらに言えば将棋ネタ(王位戦)もあるんですよね。
練り切れていないネタもありますが、書くことって波があって多くても少なくても困るのが日常だったりします。

さて、政治ネタです。
まずは引用から。

本年は、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど百年前の8月、日韓併合条約が締結され、以後36年に及ぶ植民地支配が始まりました。三・一独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。
私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることは出来ないものです。この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫(わ)びの気持ちを表明いたします。
このような認識の下、これからの百年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していきます。また、これまで行ってきたいわゆる在サハリン韓国人支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援といった人道的な協力を今後とも誠実に実施していきます。さらに、日本が統治していた期間に朝鮮総督府を経由してもたらされ、日本政府が保管している朝鮮王朝儀軌(ぎき)等の朝鮮半島由来の貴重な図書について、韓国の人々の期待に応えて近くこれらをお渡ししたいと思います。
日本と韓国は、二千年来の活発な文化の交流や人の往来を通じ、世界に誇る素晴らしい文化と伝統を深く共有しています。さらに、今日の両国の交流は極めて重層的かつ広範多岐にわたり、両国の国民が互いに抱く親近感と友情はかつてないほど強くなっております。また、両国の経済関係や人的交流の規模は国交正常化以来飛躍的に拡大し、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、その結び付きは極めて強固なものとなっています。
日韓両国は、今この21世紀において、民主主義や自由、市場経済といった価値を共有する最も重要で緊密な隣国同士となっています。それは、二国間関係にとどまらず、将来の東アジア共同体の構築をも念頭に置いたこの地域の平和と安定、世界経済の成長と発展、そして、核軍縮や気候変動、貧困や平和構築といった地球規模の課題まで、幅広く地域と世界の平和と繁栄のために協力してリーダーシップを発揮するパートナーの関係です。
私は、この大きな歴史の節目に、日韓両国の絆(きずな)がより深く、より固いものとなることを強く希求するとともに、両国間の未来をひらくために不断の努力を惜しまない決意を表明いたします。

はい、これは8/10に出された、日韓併合100年に当たっての総理大臣談話の全文(アサヒコムからコピペ)です。
正直後半はそんなに問題ないのですが、前半は大問題です。

まず日韓併合ですが、これは朝鮮(当時は大韓帝国)の人の意に反して行われたとは言い切れません。賛成派の一つとして一進会(進歩会)という団体が存在したのですが、これは日本人による団体ではなく、朝鮮人による団体です。
100%が賛成しないと何一つ取り決められないという思想信条で常に行動しているならいざ知らず、賛否両論ある状況で締結された条約を『意に反して』というのはおかしなことです。
ついでに言ってしまうと、大韓「帝国」なので極論すれば皇帝がYesと言えば何でも通るのですよね。
その皇帝があまりにも無責任(ハーグ密使事件がその象徴)だったのがかの半島にとっての不幸ですが、そんなことまで他国のせいにするのが半島クオリティw
元々、日清戦争のきっかけの一つであった内乱(東学党など)の原因は悪政と外圧への批判です。
内政・外交ともにろくな事をしなかったのが原因なわけで、周辺国の情勢が不安定になったら何らかの対応を取るのは基本。その対応が、その時代に適したもの(この場合軍事行動)だっただけの話です。
さらに、『植民地支配』と言いますが、植民地の住民に宗主国の国籍及びそれに付随する権利を与えた国ってあるのでしょうか?
国会議員や軍の将官に植民地の住民がなれる
これって、植民地じゃないですw
内鮮一体、という言葉がありましたが、大筋ではこれを実現しようとしていたわけですね。
大筋で、というあたりに含みがありますが、差別感情が厳然として存在していたわけで…
ある意味仕方のない部分でもありますけどね。何せ併合前の朝鮮半島って中世レベル(日本の、ではありません。世界平均での中世レベルです)だったわけですから。

一気に書きすぎましたが、最初だけ取っても歴史的事実を無視し過ぎな談話なわけです。
まぁ、半島的歴史に沿っているともいえます。半島に都合の悪い事実を切り捨てると、彼らは被害者という認識を導けますのでw

「多大の損害と苦痛」というのは、インフラ整備や産業振興、日本人としての権利授与を指すのでしょうか?
などなど、朝鮮総督府関連の情報を軽く読むだけで(賛否両論ありますが)日本が朝鮮半島の文明開化を推進しようとしていたことが分かるのに、悪事しか行わなかったように話す首相の姿に違和感を感じるのではないかと思うのです。

文化財の流出は戦争につきものなので、これは普通に交渉を行うのが筋です。
とはいえ、一方的に略奪と決め付けられてまで返す必要もないわけで…
物事には頼み方があると思うのですよね。


こんな書き込みはただの謝罪外交批判だ、と思う方はこちらのページを見てみてください。
今上天皇だけで3回も韓国に対して「苦しみをもたらした」などの表現で言及しています。
総理大臣については数える気にもなれませんでした。


洪 思翊(ホン・サイク、こう しよく)陸軍中将の家族は親日派として弾圧対象となり、アメリカに移住したと言われます。(中将自身は戦犯として刑死)


まだまだネタはあるのですが、そろそろタイトルと関連付けようかなと。
歴史は儚き政権の為に
いつの時代でも、政権維持や正当化の為に歴史は悪用されてきました。
中国の歴史はその典型(滅ぼした旧王朝について、新王朝に都合のいい歴史を正史として残す)ですが、今回の件は、韓国からすれば歴史問題でのポイント稼ぎ、日本からすれば謝罪したから問題解決の糸口になると期待、というところでしょうか。
まぁ、何の解決にもならないと思いますけどね。
そして、こういうところでしかポイント稼ぎが出来ない政権は早晩潰れます。
まさに儚き政権だからこそ、今回のような愚行が行われると言えるでしょう。


2010年8月10日火曜日

著作権に見る二極化

まずはこちらのページ(http://bit.ly/9sQMRT)を見ていただきたい。

要約すると
『音楽CDが売れないのは違法行為のせい。違法行為さえなくなれば音楽CDの売上は戻る』
という音楽業界(日本レコード協会&大手レコード会社)の記事です。

こういうときに、同人に親しんでいると価格を客観視できるのですが、CD(アルバム)1枚を作るのにかかる原価から考えた価格は1枚1000円程度です。(同人誌即売会なり同人誌を扱う小売店なりで価格を見るとその程度であることがほとんどです)
この価格で1000枚売っても収支がトントンらしいのですが、参考となる価格になります。
ちなみに、同人ゲーム(東方Projectなどもこちらに属します)だと1200~2500円程度が多いですが、音楽CDよりも手数がかかる/容量が多く2枚組になる為と思われます。

さて、音楽業界が売れないと嘆いているCDのお値段ですが、アルバム1枚3000円が基本です。
同じ程度の曲数&時間を収録している同人CDの3倍ですね。
それだけ経費がかかっているのでしょうけど… その経費に見合った品質なのでしょうか?
答えは『No』だと思います。

ラジオからカセットテープに録音していた時代、カセットテープ間でコピーしていた時代、CDからカセットテープにコピーしていた時代… このあたりは、機材が高価過ぎてその程度しか出来なかったというのが気軽に音楽をコピーできなかった最大の理由でした。
それゆえに、音楽業界が勝手に定めた価格に従わざるを得なかったのですが…
現在は、パソコン1台(パソコンすらいらない場合もある)で簡単にCDが作れます。
やる気のある人なら、自分で自分のアルバムを作れるのです。(しかも、1000円程度で売れば損しないくらいの資金負担で)
まさに時代が違うわけです。

そのような時代に、消費者から相手にされなくなりつつある旧来のモデルでの商売を続ける音楽CDが売れる理由があるのでしょうか?
いやない(無駄に反語w)
タレントの売名や著名人の名前による売上目当てや… 歌いたいんじゃなく金や名誉の為に出してるんだろ? というCDの多いことこの上なしです。


似た業界として、出版とゲームがありますが、こちらはそこまで著作権にうるさくありません。
理由は恐らく「売れるものは売れる」という認識があるからだと思います。
ハリー・ポッターのような発売日がお祭り騒ぎになる書籍やゲームは時々世に出てきます。
書籍は書籍の、ゲームはゲームの魅力を追求して、売れる商品を生み出しているということです。
ちなみに、売れるものほど海賊版が出回りますが、それでも商品の売れ行きを大きく左右するわけではないのが面白いところ。
海賊版を買って、そこから正規品に移るケースもあるのです。
又、ゲームなら音楽や絵が流出することでゲーム自体の売れ行きが良くなる(新規の客が増える)という現象もあります。

現在は売れるものと売れないものの二極化が激しくなってきていますが、市場に出てくる新作が多ければ多いほどこの傾向は強くなるでしょう。
今挙げた3つの業界のいずれもが、新作の数を大幅に増やし続けているわけで… 自分自身の手で二極化を推進してしまっている状況と言えます。

著作権の厳格運用で市場規模自体の拡大を止めるのか?
著作権にゆるい対応をすることで予期せぬ市場開拓を狙うのか?

答えは半ば出てしまっているようなものですが、面白そうな観察対象ですね。


2010年8月9日月曜日

メーリングリストに悩む

相変わらずPostgreSQLと格闘中の筆者です。

このごろ、さすがにWeb検索での調査に限界が見え始めてきたので
PostgreSQLの日本語メーリングリストへの登録を考え始めています。
本家(英語版)じゃないのかって? 英語じゃ投稿どころかメールを読むこともできませんてw
いや、読めるけど気合い入れないと読めないので、量をこなせないのですよ。
ちなみに、英語読めないのは読もうとしないからなのですよね。
少なくとも高校までである程度習っているのだから読めるはず… なのですけどね。

メーリングリスト、というものはなかなかに厄介でして、
適切な質問をすれば比較的回答を得やすいのですが、適切に質問できるほど整理されていれば
苦労しないわけで…
善意で参加している人がほとんどだと思いますが、それでもアレな人もいるわけで
「無知な私の質問じゃ、馬鹿にされるんじゃないか」
と弱腰になるわけです。

とりあえず、調べて試して悩み続けるのかな?
という今日この頃です。

2010年8月4日水曜日

何故、非正規雇用による格差が生まれるのか?

技術方面の話題ばかりでネタが追いつかなくなった筆者です。
自分でもホントにSEなんだろうかと疑問ですが…
PostgreSQLの仕様の壁にはじきかえされて、ちと凹み中^^;
NULLを文字列結合したら、その文節全部がNULLになるって厳しいだろう… わからなくはないけどさ。


さて、非正規雇用による格差のお話ですが、その前に『非正規雇用⇒正規雇用』の移動が困難である理由をおさえておきたいと思います。

日本において、正規雇用とはかなり手厚く守られた存在(少なくとも法的には)です。
正当な理由がない場合解雇できないし、解雇前の予告期間(またはその期間の賃金の支払い)が必要だし、崩れつつありますが終身雇用が前提の待遇だし… 挙げていけばいろいろ出てきます。
それゆえに、使用者としては慎重に採用する人を決めねばなりません。一度採用したら、原則として相手が辞めると言うまでは雇用し続けなければならないからです。
慎重ゆえに求める条件も厳しくなり『即戦力』なんてわかりづらい条件が平然と口にされるようになり、かつ、年齢制限(※求人を出す際に年齢制限・男女の指定などは原則禁止。しかし採用基準に入れることは不問とされています)も自然とついてきます。
その為、小泉改革末期かその後の単年度制内閣4つのいずれかで出てきた『再チャレンジ』の資格を得られる層が、日本では実に狭いのが現状です。

うだうだ書きましたが、新卒(第二新卒含む)以外が正社員になる道は極めて狭いのです。
道が狭い理由(使用者側から見た場合)は
就業経験のない既卒お断り(⇒25歳前後で未経験正社員への道が険しくなる理由)
係長/主任クラスより年長の部下はお断り(⇒30歳で募集が一気に減る理由)
ばりばり働ける期間の短い人はお断り(⇒40代以上で募集がかなり減る理由)
という感じでしょうか。ちょっと極論ですがわかりやすい図式にする為と考えていただけると幸いです。

ちなみに、アルバイトなどの経験は就業経験扱いされないという風潮がありますが、これって単純に「アルバイトは指示通りに動くだけだから」なのでしょうか? ちょっと疑問です。

さて、本題に戻ります。
『非正規雇用⇒正規雇用』の移動が困難な理由は既に述べてしまったのですが、
 フリーターなどの期間が長いと『就業経験のない既卒』になってしまうから
です。

では、何故フリーターなどの『非正規雇用』の期間が長くなってしまったのか?
ここで個別の事情によるケース分けが発生します。


(1)新卒で就職に失敗。つなぎのつもりのバイトや派遣がずるずる数年間。気づけば30代目前だった


このケースは「就活の準備不足」や「適職の見極めの甘さ」という、当人の資質に依存するところが大きいです。
就活は情報戦であり、「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず(孫子 ~謀攻篇~)」を地でいくものでもあります。
「大手でないと」とか「この業界でないと」という思いは大切ですが、思いを実現させる為に職を得る機会を浪費してしまっては「俺は東京に出て歌手になるんだ!(ちょっと古い?)」という夢追い人と同じです。
多少規模が小さくとも、第二志望の業種であっても、全く興味が持てない仕事でないなら打ち込んでみる価値はあると思います。
というか、「この仕事しかしたくない!」と言って仕事の方に振られた場合、自業自得もいいところなのです。

(2)卒業後も趣味とバイトの現状で生きていけると錯覚し、バイトの口が激減する20代後半で慌てて正規雇用を目指す

このケースは論外ですが、一応挙げておきます。
錯覚する原因が雇用情勢の厳しさだったり、本人の気持ちの問題だったり、興味のあることに専念したいからだったりと、いろいろですが結果は同じになります。
日本では20歳以上は成人なので、大学生が自分の将来を考え、その結果発生することも想定すべき、という主張は間違っていないと思います。
高卒で、となると微妙ですが… まったく考えなしの18歳というのも微妙ですね。

(3)一度正規雇用で就職するが、数年で何らかの理由で失業する。その後、転職出来ずにずるずる過ごす

(1)(2)と異なり、(3)は一度正規雇用で就職した場合です。
実は筆者も最初の勤め先を6年半くらいで辞めて転職しているので、失業期間は1年以内でしたが(3)の経験者だったりします。
「手に職をつける」という考えで仕事をしている人や、周囲とのコネ(いい意味のコネ)を築き上げている人にとっては転職出来ないという例は少なくなりますが、言われたことをやるだけだったり、人付き合いをしなかったりすると転職が困難になりがちです。
特に理由がなければ元の業種に戻るのが近道ですが、そうでない場合は書類選考で門前払いされるケースが続出します。
他業種への転職⇒未経験者に戻る ということなので、応募者が少ない場合や書類選考で門前払いしないという方針でない限り面接にこぎつけるのは厳しいのです。


3つのケースに分けて見たのですが、結論としては
・とにかくまずは新卒で就職する(若しくはサラリーマン以外の稼ぎ方を得る)
・就職後は社外でも通用する人材を目指して働く
・どうしても耐えられない場合でも、先の展望がない場合は辞めずに転職活動に力を入れる
といったあたりが現実的な対応と言えます。

「そうはいっても就活がどうにもならない。百社以上に履歴書送っても…」
と言われかねないですが、就職を全く考えずに学校を選んだり、テストの一夜漬けのごとくマニュアル通りの行動で就職できると思いこんでいたり、自分の都合だけで物事を考えていて採用する側の事に考えが至っていなかったり… というあたりをクリアしているのかどうか謎ですね。

「既に2*歳で、いまさら学校の頃や新卒の頃の事をいわれても…」
という人もいるかもしれません。
あまり使いたくない言葉ではありますが『ゆとり乙w』と言わせていただきたいと思います。
頑張っても報われない事の多い世の中ですが、頑張らないで報われたり間違った頑張りが報われることはまずありません。
国民全員が等しく正規雇用で働き、ほどほどの広さの家と多少の贅沢のできる食事を得られる、というのは理想像ですが、そうはいかないのが現実です。
路上生活まで一直線に落ちるシステムは問題ですが、一部の不運な人と多くの展望を持たない人が平均以下の生活を送るのは競争社会ではどうしても発生する現象です。


あとは、正規雇用と非正規雇用の格差の原因ですが、これは収入の差と社会保障の差で済ませたいと思います。
それくらいしか言えることがないので^^;



ネタがネタだけに茶化したり軽い言葉を入れるのが難しかったのですが…
昔と今を比べて今の方が酷い、というのは幻想ではなかろうかと思うのです。
格差格差と底辺に目を向けさせて、誰かが得をしていると思うのですが…
得をしている『誰か』がイマイチつかめないのですよね。



2010年8月3日火曜日

計算機の初歩 ~パソコンは難しい?~

見事にPostgreSQLに敗北しそうな筆者です。
NULLが、NULLの振舞いが全ての元凶っぽい。
小手先の技でのフォローも通用しないのですよ。


さて、計算機シリーズですが、ようやく初歩です。
ここからはパソコン(パーソナルコンピューター)の話に限定します。
スパコン(スーパーコンピューター)なんて弄る機会はまずありませんし、マイコン(マイクロコンピューター/マイコンピューター)は過去の遺物。
モバイル系(携帯電話・スマートフォンなど)はパソコンの派生であり、個体差が激しい分野でもあるのでパス。

よく「パソコンは難しい」という声を聞きます。
色々な事が可能な半面、知識がないとただの箱なので難しく感じるのかな? と思い、取っ掛かりにありそうな話を並べてみようと思います。

『パソコンを買ったが、何からやっていいかわからない』
⇒えー、パソコンは「とりあえず」「なんとなく」で買うものではありません。
目的なしに買ったモノがホコリをかぶって押入れの肥やし、というのは良くある話ですのでまず何をしたいか考えてみましょう。

『インターネットとメールが出来ればいいのだけど…』
⇒いずれも接続の設定が最難関。それさえクリアできれば大して問題もなく使えます。
昔は知識が必要でしたが、今は必要な情報を入力していくだけで設定が終わるような設定ソフトがありますので指示に従えば問題なく設定できるはずです。
プロバイダ(接続業者)のサポートも昔に比べれば良くなっていますので、問い合わせてみるのも良いかもしれません。

『インターネットにつながったけど、何をしていいかわからない』
⇒検索エンジンに慣れましょう。
とりあえずgoogleが良いと思いますが、検索エンジンに調べたい言葉を入れてやると該当するサイトが表示されます。
色々とコツがあるのですが、試してみるのがお勧めです。
単純にリンクをたどるだけでも面白いですよ(ただし、時間の浪費と言えるほどに時間を食います^^;)

『検索エンジンの検索結果が良くない』
⇒検索エンジンに入れる単語は、目的の情報固有の単語が良いです。
例えば、あるお店を探したい場合…
・店名だけ入力して検索
・店名+所在地(若しくは最寄駅)を入力して検索
・店名+商品名を入力して検索
という検索方法が思いつきます。
店名だけだと、同じ店名のお店がある場合に困ります。(山田商店、なんて名前だと東京で探したいのに福岡の山田商店が引っ掛かるというような感じ)
店名+所在地だと、だいたい目的のお店が引っ掛かります。
店名+商品名だと、目的のお店以外はまず引っ掛かりません。
という感じですね。

『ワープロで文書を作ってプリントしたい』
⇒これは、ソフトとハードの両方の話になります。
ごっちゃにしてしまうと意味不明になるので分割して考えるのがベストです。
「ワープロ」はソフトの話なので、ワープロソフト(wordなど)をインストールするところから始めます。
「プリントしたい」はハードの話。プリンタの接続・設定から始めます。
それぞれ正しく設定できれば普通にできるはず(むりやり紙を入れたりしなければ…)です。

『18禁の***を…』
自力で頑張れw
冷たいようですが、人に聞けないなら自力でやるしかないと思えない人はパソコンを扱うのに向いていません。
筆者のようにSEとして仕事でやっているのはともかく、個人的に趣味でやる分にはまず自己解決を目指すのが筋です。
同じ問題に取り組んだことのある人が知り合いに居れば楽なのですけど…
それにしても、児童ポルノと無修正グロってどっちが性質が悪いんだろう… などと無関係な事を考えてみる^^;

『ファイル交換とかで新曲や新作映画をタダで見たい』
⇒ささやかにひっそりとであれ情報技術に関わる人間として、それはやっちゃいけないと言わねばなりません。
18禁モノはみっともいいものではない、というレベルの話で済みますが、著作権絡みの話になると犯罪行為になるのでシャレでは済みません。
正規の商品でも動かなくなるようなプロテクトをかけるとか、不正コピーの損害分を見越した価格設定をするとか、抽選券などで数を買うように仕向けたりとか、著作権料の分配が不明瞭で何処に消えたか分からないように思えるとか、CD-Rなどのメディア代にも著作権料が上乗せされているなら音楽CDとか映画のDVDをコピーする権利も同時に購入してるんじゃない?むしろそれ以外の用途で使うときの著作権料はぼったくりじゃない?という疑問とか…
いろいろ言いたくなるようなえげつない商売をする業界ではありますが、法で定められている事は守りましょう。
著作権法が納得いかなければ、改正してくれる政治家に票を入れれば良いだけです。


激しく脱線したような気がしますが、使い方を知らない道具を前にして戸惑うのは普通のこと、と気持ちを切り替えればパソコン恐れるに足らず、です。

2010年8月2日月曜日

不覚()

数日前に、ブログのアクセス状態を調べるサイトへの登録をした旨書きましたが…

ブログパーツがないとアクセス状態の統計が出ない

というのは想定外でした^^;


とりあえず、ブログパーツを入れて様子見継続です。


尚、現在PostgreSQLの限界に挑戦中の為、ブログのネタだしを出来るだけの思考のキャパシティがありません。
よって、連絡のみで終了。

2010年7月29日木曜日

計算機 初歩の初歩 ~計算機は何故動く? ソフトウェア編~

よくよく考えてみれば、計算機の動く仕組みはハード/ソフト両面から説明が必要でした。
ということで、今回はソフトウェア編です。

まずは前々回の内容から。


ノイマン型アーキテクチャの計算機は以下のようなステップを繰り返し行うことで計算を行う。
  1. プログラムカウンタのさすアドレスから次の命令を読み込む
  2. 命令長さの分だけプログラムカウンタを増やす
  3. 制御装置で命令をデコードする。制御装置は計算機の他の部分に対して命令を出したり、
    繰り返しを行うためにプログラムカウンタの値を替えたり、条件分岐のためにALUの状態によって
    プログラムカウンタの値を替えたりすることができる。
  4. ステップ1へ戻る


という部分がありましたが、この計算手順がソフトウェアの基本になります。

「アドレス」とはメモリ上のアドレス(番地)の事で、メモリ上の何番地の情報を参照する、という形で情報を見たり書いたりします。
機械語(演算装置が直接理解できる命令の事。"0"と"1"で構成される為、人間には非常に読みづらい)ではメモリのアドレスを指定するのですが、アセンブラや高級言語では直接のメモリアドレス指定はまず行いません。
しかし、メモリアドレスを意識しておかないと「何故動くの?」という問いに答えられないので書いてみました。
現実問題としてメモリアドレスを意識してコーディングすべき言語はC言語くらいまでです。
(VC++.netでは意識する必要性はありません。VC++までです)

ステップ2.の「命令長さ」ですが、メモリアドレスが指すアドレスは、命令の格納されているアドレスの一番先頭のアドレスです。
その為、アドレスに格納されている命令の長さの分だけアドレスの位置を移動させないとならないわけです。
このあたりの処理はアセンブラや高級言語で意識する必要はありません。

ステップ3.で構造化言語の要素(順次・反復・分岐)が登場します。
高級言語の場合、このレベルでソースの記述を行います。


さて、当たり前のように出てきた単語を解説しますと・・・
『アセンブラ』(wikipediaより引用)

CPUが直接実行できる言語は機械語のみであるが、機械語は数字(内部的には二進数)の羅列なので人間には理解しにくい。そこで、機械語を直接記述するのではなく、機械語の意味を表す略語でプログラムを記述することで、人間により分かりやすくしたものがアセンブリ言語である。アセンブリ言語の文法はCPUのアーキテクチャに依存するため、高級言語のような移植性はない。
アセンブリ言語を機械語に変換する事をアセンブル (assemble) すると言い、それを行うプログラムの事をアセンブラ (assembler) と言う。なお、アセンブリ言語の意味で「アセンブラ」または「アセンブラ言語」(Assembler Language)と呼ぶ場合も多い[1]
アセンブリ言語の命令は、アセンブラに対する命令(疑似命令)やマクロ命令を除き、機械語と1対1で対応し、プログラマがCPUの動作を把握しながらプログラムを記述する事ができる。そのため、
  • 実行速度やプログラムサイズに制限があるアプリケーションで、高級言語であるコンパイラの最適化能力では達成できない最適化を手作業で行いたい場合
  • CPUの動作をプログラマが完全に制御する必要がある場合
  • メモリ容量や演算実行速度などのリソースに厳しい制約がある用途
などにはアセンブリ言語によるプログラムが行われる。現在でも、例えばOSカーネルデバイスドライバ組み込みシステムの開発といった場面で頻繁に用いられる。


機械語よりも人間に近いのですが、CPUの動作一つ一つについて記述が可能⇒記述が必要となります。
ずいぶんと書きづらいのですが、無駄な動きを一つもさせないというプログラミングが可能となります。
ちなみに、アセンブラは低級言語(低水準言語)と言われています。
レベルが低いのではなく、コンピューターに近い⇒原始的 という意味合いからのネーミングと思われます。

『高級言語(高水準言語)』(やはりwikipediaより引用)

「高級」の由来は、コンパイラなどで直接機械語にするのではなく、一度アセンブリ言語に変換されて、機械語に変換されることがあったため、アセンブリ言語を低級言語、低級言語に変換できる言語を高級言語と区別したことから。インタプリタなどでは低級言語ではなく、中間言語にされて実行されることが多い。
アセンブリ言語と比べ、
  • 人間にとってわかりやすい
  • CPUに依存した処理を書かなくてよい
  • メモリ制御IO制御等CPUレベルの操作を意識しなくてよい
という違いがある。広義の意味は主に三番目の理由からである。

人間寄りのプログラミング言語です。
機械語/アセンブラレベルの複数の命令を、高級言語の1つの命令で済ませることが出来ます。
現在のプログラマ(プログラミングが出来る人)はほとんどすべてが高級言語を扱っています。
たまに筆者のようにアセンブラ経験者(※筆者は大学の演習で使用しました)や、組み込み系一本でアセンブラばりばりな技術者がいますが例外的存在になりつつありますね。


一言でまとめると
『計算機は機械語しかわからないが、翻訳(コンパイル)することで高級言語による命令が実現されている』
のが現状であり、現在の計算機を動かしているソフトウェアとなります。
本当にプログラムを書けるというのは、機械語レベル(せめてアセンブラレベル)を理解して高級言語を使用している状態をいうのではないかなぁと思います。

尚、javaが環境を選ばずに動かせるというのは仮想マシン(VM)があるからなのですが、仮想マシン=計算機と見なすとその理由がわかりやすくなります。
仮想マシンを使うことで、どのような環境でも同じ計算機で計算を行うという状況を作り出している。
その結果、環境を選ばない、という利点が生まれているわけです。
一つ余計なもの(仮想マシン)が追加されている為に動きが遅かったり、サーバやクライアントのスペックを無駄に要求されるのですけどね^^; そんな理由から、筆者はjavaが好きじゃなかったりしますが、それも計算機の仕組みを知ればこそです。


やはり、ちゃんと肉付けして説明すると講義数コマ分の分量のある内容だけに消化不良かもしれないですね。
そこまで書ききる気力がないので今日はこの辺で終了です。

2010年7月28日水曜日

計算機 初歩の初歩 ~計算機は何故動く?~

ブログのアクセス解析ツールを使うことにしました。
といっても、すぐに結果が出てくるわけではありませんのでしばらく待ちです。

さて、前回の反響も見ずに計算機初歩シリーズ第二回です。
今回はハードウェアの基本的な構成と各部の働きを見てみようと思います。
正直なところ、大まかに理解していればあとはぐぐる先生に質問できますので(←基礎知識なしではぐぐる先生に質問しても効果が薄いのです)最低限このくらいは抑えておこうというレベルで書いてみます。


ノイマン型の説明で
『ノイマン型アーキテクチャの計算機は5つの部分からなる。演算論理装置(ALU)、制御装置、メモリ、入出力と、これらを接続する情報経路である。』
と前回引用しましたが、これだけだと手元にあるパソコンのどの部品がどの部分に当たるのかわかりづらいと思います。
その為、もう一段階現在に近い説明を引用します。(引用元

コンピュータは制御装置、演算装置、主記憶装置、補助記憶装置、入力装置、出力装置 で構成されています。
コンピュータの心臓部は中央処理装置 (CPU) です。
中央処理装置は制御装置と演算装置から成っています。
主記憶装置はプログラムやデータを記憶し、CPU の求めに応じて素早くデータを送ったり、 CPU から返された処理結果を記憶して、コンピュータの働きの中心となるメモリ  です。
大型コンピュータが中心であった頃の習慣で、CPU と主記憶装置をコンピュータ本体といい、 入力装置、出力装置、補助記憶装置はコンピュータ本体の周辺に設置されていたことから 周辺装置 (peripheral equipment) といいます。

入力装置はキーボードやマウス、 バーコードリーダーやイメージスキャナーなど、 コンピュータを操作したり、さまざまな情報をコンピュータに与えるために使用されます。

出力装置はディスプレイやプリンタなど、コンピュータの処理状況や処理結果を表示、 印刷するものや、 音声のデータを再生するスピーカなども出力装置の仲間です
補助記憶装置はフロッピーディスクや ハードディスク、CD-ROMドライブなどです。
ハードディスクに保存されているプログラムを主記憶装置に送ったり、 コンピュータで作られたデータをフロッピーディスクやハードディスクに保存する、 などというふうに使用されます。

ちなみに、この引用元は大学の講義資料のようなので堅いですが比較的整理されています。
独習時の参考サイトとしてお勧めしておきます。

ノイマン型の5つの部品と、上記引用との対応をとってみると…

・演算論理装置(ALU)+制御装置 ⇒ 中央処理装置(CPU)
・メモリ ⇒ 主記憶装置
・入出力 ⇒ 入力装置・出力装置
・これらを接続する情報経路 ⇒ (マザーボード上の回路(バス)・配線など)

となります。
尚、補助記憶装置はノイマン型では考えておらず、現実問題(主に費用の問題)として必要な為に追加されたものです。
計算機が直接扱うのはメモリ上の情報であって補助記憶上の情報ではないのです。


上記引用で、おおざっぱな理解は可能ですが念のため解説を。

0、(パソコン起動)
1、起動終了後、入力待ち状態になる
2、入力(キーボード・マウス・FDやCD挿入)に応じて処理開始
3、入力された情報が情報経路を通ってCPUに伝わる
4、必要な情報を補助記憶装置から主記憶装置に読み込む
5、命令を実行する
6、必要に応じて処理後の情報を出力装置や補助記憶装置に送る
7、命令がある間、4、~6、を繰り返す
8、入力待ち状態に戻る

7、で「命令がある間」とありますが、命令の最中でも確認メッセージ表示(**して良いですか? Yes/No)の入力待ちのように入力を促す場合があります。

全て書いていませんが、装置間の情報伝達は全て情報経路を通じて行われます。

常に各装置をフル稼働しているわけではありませんので、複数のプロセス(上記1、~8、を行う手続き)を同時に動かしているのが現在のコンピュータ(正確にはOS)です。
同時に、と言っても全ての命令や処理を一度に行わせるのではなく、作業予定表を作るようにして順番に処理を実行させます。この効率が良ければ良いほど各装置を有効活用できます。


深堀はいくらでも出来る分野なのですが・・・
あまりやるとこれだけでブログが一つ出来てしまうので、というより筆者のレベルの浅さが露呈する(笑)のでここまでにしておきます。

実際問題としては、どのような装置がどのような役割を担って計算機が動いているか、上記のレベルで理解していれば、調べものなり質問なりが比較的スムースに行きます。


2010年7月27日火曜日

計算機 初歩の初歩の初歩 ~計算機とは?~

技術的な話の少ない当ブログ。
このままでは良くない、と感じた筆者は抜本的な構造改革に取り掛かる。
しかし、その行く手には・・・

って、どこぞの予告編みたいですね。
かなり気合入れていますので、今回の投稿が予告編になってしまう恐れがありますが進めてみます。


この文章を見ているということは、読者は全て『計算機』を使用しているということになります。
さて、『計算機』とは何か?
パソコン? スパコン? マイコン? ケータイ? 電卓?
どれも『計算機』に当たります。(マイコンや電卓ではこの文章は見れませんが^^;)

「パソコンの何処が計算機なのさ?」

と思われると思いますので、『計算機』とは何か、を書いてみようと思います。


Computer(コンピューター)の和訳(google辞書で翻訳)は
  1. コンピュータ
  2. コンピューター
  3. 計算機
  4. 電子計算機
  5. 計算器
  6. 高速演算機構
     となり、「計算の為の機械」と言えます。(「機械」と「器械」の差はスルーします。このへんを厳密に定義する人々もいるようですが本筋じゃありませんので)

    では、どのようにして正しい計算をする仕組みを作るのか?
    この理論の大本と言えるのが『オートマトン』です。
    wikipediaによると















    オートマトン (automaton (pl: automata)) とは「自動人形」を意味している言葉で、情報科学の分野においては、次のような特徴を持ったシステムのことである。
    • 外から、連続している情報が入力される
    • 内部に「状態」を保持する
    • 外へ、何らかの情報を出力する
    というのがオートマトンなのですが、ずいぶんと抽象的になります。
    具体的には有限オートマトンに詳しいのですがここをしっかり説明すると大学の講義数コマ分の分量になりますので、興味のある方はリンク先(wikipedia)を見てください。
    尚、リアルでの質問も受け付けます。(メールなどでの質問は申し訳ありませんが勘弁してください。参考サイトを検索する方が遥かに早いです)


    簡単に言うと、状態の遷移を示す為の理論です。


     「状態:空腹」、「入力:食事」⇒「遷移」⇒「状態:満腹」、「入力:時間経過」⇒「遷移」⇒「状態:空腹」・・・


    と言えばなんとなくわかるかと思います。
    上記のオートマトンの説明に沿うならば、

    外からの情報入力(「入力:**」)があり、情報入力に応じて状態遷移する。
    遷移元と遷移先の「状態:**」を内部に保持し、「状態:**」の情報を外へ出力する。

    と言えますね。


    どれほど複雑なプログラムでも、このような状態遷移が必須となります。
    初期状態と外からの入力がない限り、どれほど高度なシステムも動きようがないのがわかると思います。

    このオートマトンというものは、自動/半自動の仕組みの大半で使われていますので、身近なもので状態遷移を考えてみるのも面白いと思います。



    さて、オートマトンが状態遷移を示すのはわかるのですが、それのどこが「計算」なのか?
    次はそのへんを見ていきたいと思います。



    現在使用されている『計算機』の基本は、ほとんどが「ノイマン型」と言われるものを使用しています。
    この「ノイマン型」計算機は「チューリングマシン」の理論を使っているのですが、「チューリングマシン」は「オートマトン」の定義を拡張したものです。


    もう少し噛み砕いてに説明をしたかったのですが、これはそういうものだ、そういう関係だと思ってください。
    チューリングマシンとは(wikipediaより)


    チューリングの仮想機械は、
    1. 無限に長いテープ
    2. その中に格納された情報を読み書きするヘッド
    3. 機械の内部状態を記憶するメモリ
    で構成され、内部状態とヘッドから読み出した情報の組み合わせに応じて、次の動作を実行する。
    • ヘッド位置のテープの情報を読みとる
    • ヘッド位置のテープに情報を書き込む
    • 機械の内部状態を変える
    • ヘッドを右か左に一つ移動する
    上の動作を、機械は内部状態が停止状態になるまで反復して実行し続ける。
    というものです。
    オートマトンの拡張だけあって、似ていますね。
    情報の読み取り(オートマトンで言えば外部からの入力)、情報の書き込み(外部への出力)、内部状態の記憶(内部に「状態」を保持する)、とそろっています。


    実際には「無限に長いテープ」なんてものは存在しませんが、ノイマン型コンピューターでは有限の記憶領域の範囲内での計算を保証する作りになっています。
    ノイマン型とは(再びwikipediaより)


    ノイマン型アーキテクチャの計算機は5つの部分からなる。演算論理装置(ALU)、
    制御装置メモリ入出力と、これらを接続する情報経路である。


    ノイマン型アーキテクチャの計算機は以下のようなステップを繰り返し行うことで計算を行う。
    1. プログラムカウンタのさすアドレスから次の命令を読み込む
    2. 命令長さの分だけプログラムカウンタを増やす
    3. 制御装置で命令をデコードする。制御装置は計算機の他の部分に対して命令を出したり、
      繰り返しを行うためにプログラムカウンタの値を替えたり、条件分岐のためにALUの状態によって
      プログラムカウンタの値を替えたりすることができる。
    4. ステップ1へ戻る
    とあります。
    ようやく計算っぽい話(ステップ3.)が出てきました。


    外部からの入力(命令の読み込み)に応じて計算を行うのがノイマン型コンピューター。つまり、計算する為の機械。『計算機』です。
    ここまで書いて(全く厳密じゃない、さわりだけですが)ようやく『計算機』が『計算する為の機械』であるという説明が出来ました。


    ノイマン型アーキテクチャのステップ1,2はマシン語やアセンブラに、ステップ3は構造化言語に、それぞれ関連してきますので、SEならば知っておきたいところです。
    というか、これくらいは知っておかないとプログラミング言語の基本をおさえたとは言えませんので。
    又、ノイマン型アーキテクチャの計算機の5つの部分は、ハードウェアの基本そのものになります。


    さて、ずいぶん大量の情報を垂れ流してしまいましたが、これが初歩の初歩の初歩。
    理解なしでもシステム構築が出来る世の中ですが、理解しておいた方がより良いです。
    続編の予定としては、この書き込みの派生として、それぞれの分野の話を書いていこうと思います。