まずはこちらのページ(http://bit.ly/9sQMRT)を見ていただきたい。
要約すると
『音楽CDが売れないのは違法行為のせい。違法行為さえなくなれば音楽CDの売上は戻る』
という音楽業界(日本レコード協会&大手レコード会社)の記事です。
こういうときに、同人に親しんでいると価格を客観視できるのですが、CD(アルバム)1枚を作るのにかかる原価から考えた価格は1枚1000円程度です。(同人誌即売会なり同人誌を扱う小売店なりで価格を見るとその程度であることがほとんどです)
この価格で1000枚売っても収支がトントンらしいのですが、参考となる価格になります。
ちなみに、同人ゲーム(東方Projectなどもこちらに属します)だと1200~2500円程度が多いですが、音楽CDよりも手数がかかる/容量が多く2枚組になる為と思われます。
さて、音楽業界が売れないと嘆いているCDのお値段ですが、アルバム1枚3000円が基本です。
同じ程度の曲数&時間を収録している同人CDの3倍ですね。
それだけ経費がかかっているのでしょうけど… その経費に見合った品質なのでしょうか?
答えは『No』だと思います。
ラジオからカセットテープに録音していた時代、カセットテープ間でコピーしていた時代、CDからカセットテープにコピーしていた時代… このあたりは、機材が高価過ぎてその程度しか出来なかったというのが気軽に音楽をコピーできなかった最大の理由でした。
それゆえに、音楽業界が勝手に定めた価格に従わざるを得なかったのですが…
現在は、パソコン1台(パソコンすらいらない場合もある)で簡単にCDが作れます。
やる気のある人なら、自分で自分のアルバムを作れるのです。(しかも、1000円程度で売れば損しないくらいの資金負担で)
まさに時代が違うわけです。
そのような時代に、消費者から相手にされなくなりつつある旧来のモデルでの商売を続ける音楽CDが売れる理由があるのでしょうか?
いやない(無駄に反語w)
タレントの売名や著名人の名前による売上目当てや… 歌いたいんじゃなく金や名誉の為に出してるんだろ? というCDの多いことこの上なしです。
似た業界として、出版とゲームがありますが、こちらはそこまで著作権にうるさくありません。
理由は恐らく「売れるものは売れる」という認識があるからだと思います。
ハリー・ポッターのような発売日がお祭り騒ぎになる書籍やゲームは時々世に出てきます。
書籍は書籍の、ゲームはゲームの魅力を追求して、売れる商品を生み出しているということです。
ちなみに、売れるものほど海賊版が出回りますが、それでも商品の売れ行きを大きく左右するわけではないのが面白いところ。
海賊版を買って、そこから正規品に移るケースもあるのです。
又、ゲームなら音楽や絵が流出することでゲーム自体の売れ行きが良くなる(新規の客が増える)という現象もあります。
現在は売れるものと売れないものの二極化が激しくなってきていますが、市場に出てくる新作が多ければ多いほどこの傾向は強くなるでしょう。
今挙げた3つの業界のいずれもが、新作の数を大幅に増やし続けているわけで… 自分自身の手で二極化を推進してしまっている状況と言えます。
著作権の厳格運用で市場規模自体の拡大を止めるのか?
著作権にゆるい対応をすることで予期せぬ市場開拓を狙うのか?
答えは半ば出てしまっているようなものですが、面白そうな観察対象ですね。
かなり音楽業界に厳しい書き方をしましたが、筆者は歌謡曲の類の殆どを嫌っています。
理由は単純で、騒音にすぎないから。
こと、歌は雑音になりやすく… 雑音入れるくらいなら曲単独で楽しんだ方が良いと思っています。
音楽はあったほうがいいけど無くても生きていけるものの一つ。
ならばこそ、良いもの/思いもよらぬものを作り、世に問うていくのが業界の仕事のはずなのですけどね。
ファッション程度の音楽しかない現状は残念としか言いようがありません。
それならクラシックなりゲーム音楽なりを『音楽』として楽しむだけで、音楽業界にはご退場願いたいなぁ。正直、社会的雑音なのでw
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