技術方面の話題ばかりでネタが追いつかなくなった筆者です。
自分でもホントにSEなんだろうかと疑問ですが…
PostgreSQLの仕様の壁にはじきかえされて、ちと凹み中^^;
NULLを文字列結合したら、その文節全部がNULLになるって厳しいだろう… わからなくはないけどさ。
さて、非正規雇用による格差のお話ですが、その前に『非正規雇用⇒正規雇用』の移動が困難である理由をおさえておきたいと思います。
日本において、正規雇用とはかなり手厚く守られた存在(少なくとも法的には)です。
正当な理由がない場合解雇できないし、解雇前の予告期間(またはその期間の賃金の支払い)が必要だし、崩れつつありますが終身雇用が前提の待遇だし… 挙げていけばいろいろ出てきます。
それゆえに、使用者としては慎重に採用する人を決めねばなりません。一度採用したら、原則として相手が辞めると言うまでは雇用し続けなければならないからです。
慎重ゆえに求める条件も厳しくなり『即戦力』なんてわかりづらい条件が平然と口にされるようになり、かつ、年齢制限(※求人を出す際に年齢制限・男女の指定などは原則禁止。しかし採用基準に入れることは不問とされています)も自然とついてきます。
その為、小泉改革末期かその後の単年度制内閣4つのいずれかで出てきた『再チャレンジ』の資格を得られる層が、日本では実に狭いのが現状です。
うだうだ書きましたが、新卒(第二新卒含む)以外が正社員になる道は極めて狭いのです。
道が狭い理由(使用者側から見た場合)は
・就業経験のない既卒お断り(⇒25歳前後で未経験正社員への道が険しくなる理由)
・係長/主任クラスより年長の部下はお断り(⇒30歳で募集が一気に減る理由)
・ばりばり働ける期間の短い人はお断り(⇒40代以上で募集がかなり減る理由)
という感じでしょうか。ちょっと極論ですがわかりやすい図式にする為と考えていただけると幸いです。
ちなみに、アルバイトなどの経験は就業経験扱いされないという風潮がありますが、これって単純に「アルバイトは指示通りに動くだけだから」なのでしょうか? ちょっと疑問です。
さて、本題に戻ります。
『非正規雇用⇒正規雇用』の移動が困難な理由は既に述べてしまったのですが、
フリーターなどの期間が長いと『就業経験のない既卒』になってしまうから
です。
では、何故フリーターなどの『非正規雇用』の期間が長くなってしまったのか?
ここで個別の事情によるケース分けが発生します。
(1)新卒で就職に失敗。つなぎのつもりのバイトや派遣がずるずる数年間。気づけば30代目前だった
このケースは「就活の準備不足」や「適職の見極めの甘さ」という、当人の資質に依存するところが大きいです。
就活は情報戦であり、「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず(孫子 ~謀攻篇~)」を地でいくものでもあります。
「大手でないと」とか「この業界でないと」という思いは大切ですが、思いを実現させる為に職を得る機会を浪費してしまっては「俺は東京に出て歌手になるんだ!(ちょっと古い?)」という夢追い人と同じです。
多少規模が小さくとも、第二志望の業種であっても、全く興味が持てない仕事でないなら打ち込んでみる価値はあると思います。
というか、「この仕事しかしたくない!」と言って仕事の方に振られた場合、自業自得もいいところなのです。
(2)卒業後も趣味とバイトの現状で生きていけると錯覚し、バイトの口が激減する20代後半で慌てて正規雇用を目指す
このケースは論外ですが、一応挙げておきます。
錯覚する原因が雇用情勢の厳しさだったり、本人の気持ちの問題だったり、興味のあることに専念したいからだったりと、いろいろですが結果は同じになります。
日本では20歳以上は成人なので、大学生が自分の将来を考え、その結果発生することも想定すべき、という主張は間違っていないと思います。
高卒で、となると微妙ですが… まったく考えなしの18歳というのも微妙ですね。
(3)一度正規雇用で就職するが、数年で何らかの理由で失業する。その後、転職出来ずにずるずる過ごす
(1)(2)と異なり、(3)は一度正規雇用で就職した場合です。
実は筆者も最初の勤め先を6年半くらいで辞めて転職しているので、失業期間は1年以内でしたが(3)の経験者だったりします。
「手に職をつける」という考えで仕事をしている人や、周囲とのコネ(いい意味のコネ)を築き上げている人にとっては転職出来ないという例は少なくなりますが、言われたことをやるだけだったり、人付き合いをしなかったりすると転職が困難になりがちです。
特に理由がなければ元の業種に戻るのが近道ですが、そうでない場合は書類選考で門前払いされるケースが続出します。
他業種への転職⇒未経験者に戻る ということなので、応募者が少ない場合や書類選考で門前払いしないという方針でない限り面接にこぎつけるのは厳しいのです。
3つのケースに分けて見たのですが、結論としては
・とにかくまずは新卒で就職する(若しくはサラリーマン以外の稼ぎ方を得る)
・就職後は社外でも通用する人材を目指して働く
・どうしても耐えられない場合でも、先の展望がない場合は辞めずに転職活動に力を入れる
といったあたりが現実的な対応と言えます。
「そうはいっても就活がどうにもならない。百社以上に履歴書送っても…」
と言われかねないですが、就職を全く考えずに学校を選んだり、テストの一夜漬けのごとくマニュアル通りの行動で就職できると思いこんでいたり、自分の都合だけで物事を考えていて採用する側の事に考えが至っていなかったり… というあたりをクリアしているのかどうか謎ですね。
「既に2*歳で、いまさら学校の頃や新卒の頃の事をいわれても…」
という人もいるかもしれません。
あまり使いたくない言葉ではありますが『ゆとり乙w』と言わせていただきたいと思います。
頑張っても報われない事の多い世の中ですが、頑張らないで報われたり間違った頑張りが報われることはまずありません。
国民全員が等しく正規雇用で働き、ほどほどの広さの家と多少の贅沢のできる食事を得られる、というのは理想像ですが、そうはいかないのが現実です。
路上生活まで一直線に落ちるシステムは問題ですが、一部の不運な人と多くの展望を持たない人が平均以下の生活を送るのは競争社会ではどうしても発生する現象です。
あとは、正規雇用と非正規雇用の格差の原因ですが、これは収入の差と社会保障の差で済ませたいと思います。
それくらいしか言えることがないので^^;
ネタがネタだけに茶化したり軽い言葉を入れるのが難しかったのですが…
昔と今を比べて今の方が酷い、というのは幻想ではなかろうかと思うのです。
格差格差と底辺に目を向けさせて、誰かが得をしていると思うのですが…
得をしている『誰か』がイマイチつかめないのですよね。
普通にしていても、睡魔と気だるさに襲われる今日この頃。
もしかして夏バテ? と思ってみるw
ネタに出来るうちは大丈夫でしょう。
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