2010年6月22日火曜日

百家争鳴? 履歴書につぶやいて炎上騒ぎ

「印鑑を斜めに押したり写真をまっすぐ切れてない履歴書の人は、本当に採用して欲しいのだろうか」
こんな某社代表取締役のつぶやき(ツイート)から軽い祭りが発生しています。

こちら(痛いニュース)やこちら(トゥギャッター:twitterの纏めっぽいサイト)がソースになりますが、中途採用の書類選考中のつぶやき(ツイッターへの書き込み)に端を発したこの祭り。
履歴書の書き方と企業側の選考姿勢に一石を投じるのではないか… いや、そんな大事じゃないか… という面白いネタになります。

 ・印鑑はまっすぐ押す?
これが一番意見が分かれていました。
普通に考えると真っ直ぐなのでしょうが…
左に傾けるとお辞儀しているようで好印象、という考え方が存在するそうです。
逆に、右に傾けるとふんぞり返っているようで印象が悪いとか。
押すべき位置に押していないとか、45度以上傾いているとかだったら書類を書く上でどうかと思いますが、そううるさく言うことでもない気がしますね。

 ・写真はまっすぐ切る?
写真をまっすぐに切るのは意外と難しいものです。
カッターナイフを使っても多少は曲がりますし、角を直角に、3cm×4cmなどのサイズに合わせて… となると完璧な写真を用意するのは至難の業です。
それ以前の問題として、書類選考の段階で履歴書の写真というものが不要になりつつあるのが現状です。
インターネット経由での採用への応募書類に写真の貼付を義務付けることはまずありません。
さらに言うと、印鑑捺印もインターネット経由ではナシです。

 ・手書きを求める理由は?
派生して出てきた議論ですが、手書きの履歴書にこだわる企業が存在するのは何故だろう? という疑問です。
企業にしてみれば、手書きなら真剣な応募者だけが来ると思うのでしょうけど、書類の上っ面だけでぽいぽい落とす企業の姿勢を見ている応募者が果たしてそんな殊勝な気持ちを持ち続けることが出来るか、と言えば出来ないと思います。

 ・「ながら」選考で良いのか?
今回のツイートは書類選考中のものだったため、このような意見も出ています。
そんないい加減な姿勢で選考されていると知ったら応募したくないですよね?

なんだかんだと書いてみましたが、今回祭りになった原因が
 ・写真一つで仕事が出来るかどうかわかる、と断言
 ・印鑑が斜めだと、社会人として組織人として最低限のモラル、マナーを持っていないことが分かる、と断言
 ・この人たちは、本当に採用して欲しいと思ってるんだろうか?? と、採用してやっているという態度で臨んでいる
というあたりだと思います。

企業は人が必要だから採用をする。
必要な人材像を描き、それに近い人を面接で見極める。
応募者は職が必要だから就活をする。
必要な条件を並べ、それに近い職を面接で見極める。

企業と応募者はその点で対等なのですよね…
もし企業側が「採用してやる」という態度を取りたいならば、応募者を養うくらいの甲斐性が求められます。
企業は社員の仕事の成果によって維持・発展し、社員はその見返りとして報酬などを受ける、という関係でどちらが上か、などとは言えないのですから。
こういう態度の企業に限って「即戦力」ってやつを求めるのですけどねぇ…
筆者は転職経験者なので、「即戦力」を求めている企業も見てきました。
そこで言えるのは、「技術・経験面では「即戦力」足りうるが、組織内で動くという面では「即戦力」などありえない」ということです。
ことSEというやつは、単独で全工程の全ての作業をこなせるというのは稀です。
又、1プロジェクトを一人で実施するというのも難しい話になります。
個人事業主みたいな職種(一部の営業など)はともかく、組織戦を行う多くの職種で同じことが言えるでしょう。

企業は「うちの**という部分を補強して、業務をより良くしてほしい」
応募者は「私の**という技術・経験を生かして、業務をより良く出来ると思う」
こういうwin-winでないと転職してもうまくいかないと思うのは筆者だけでしょうか…

※今回は中途採用の話になります。新卒採用だとちょっと事情が異なります。

こんなものがありました。完璧な履歴書なんてないのですよね^^;




真面目な話、昨今の企業は新しいものに飛びついては不用意な言動で自傷行為をしている。
ブログにせよツイッターにせよ、公に対する発言であると心得ないと痛い目にあうのだが…
私生活に関する暴露話はともかく、仕事に関する話はあまり書くべきではありませんね。
公開情報のみを書く癖をつけないと… 筆者も気をつけていますが、日ごろの心掛けが重要ですね。

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