プロジェクト管理、と一言にいってもいろいろな意味がありますが、筆者のようなSEにとっては数名~十数名程度のチームの管理がまず連想されます。
予定と実績の管理と乖離した際の対応・メンバーの配置や士気、勤怠への配慮・チームの作業をいかにスムースに進めるか… と言った話はいくらでも雑誌などで取り上げていますが、今回はそれらで取り上げていないものについて書いてみます。
取り上げられていないもの:管理者(リーダー)不在時の対処方法
リーダーだから、というだけでへろへろになりながらも出勤してくる人がいます。
しかし、リーダーだからそこまでしなくてはいけないというのはチームで仕事をする意味がないともいえます。
リーダーの役割は意外と単純で
・方針決定を行う
・チームの全体最適を指向する
・進捗の調整(特に遅れの取り戻し)を行う
・雑用その他諸々の事柄を処理する
という程度です。
コーディングはAさんに、DBのことはBさんに、会議の連絡調整はCさんに、といった具合にチームに必要な機能単位で実質的な担当分けを行っておけば、リーダーは機能不全に陥らないように状況を把握するだけでうまくいきます。
この方法の良い点は、リーダーでなければできないこと(発注者との折衝など)を除けば、担当分けを行ったA~Cさんに”いつもどおりに”確認して、仕事を進めることができる点です。長期の大まかな予定と、直近1ヶ月くらいの作業分担ができていればリーダーがやることは大してありません。
権限委譲の話に近いですが、普段から機能単位の担当分けを意識していれば「リーダー個人」ではなく「チーム」が仕事を回してくれます。
この状態を作り出すことこそ重要なのではないかな? と思います。
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