2010年4月20日火曜日

人材類型を考えてみる… ?

今回はかなり弱気ですが、システム開発にかかわる人材の類型を考える手掛かりとして、あるドイツ軍人が言ったとされる名言を取り上げてみます。
かなり歯切れが悪いですが… この名言は誰が言ったのかちゃんとした情報がないそうです。
詳しくは「ハンス・フォン・ゼークト wiki」でぐぐってみて下さい。

――――――――――――引用開始――――――――――――――
軍人は4つに分類される。


有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
 理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。

有能な働き者。これは参謀に向いている。
 理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。

無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
 理由は自ら考え動こうとしないので参謀や上官の命令どおりに動くためである。

無能な働き者。これは処刑するしかない。
 理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。
――――――――――――引用終了――――――――――――――


これの何処が手掛かりになるか?
「有能/無能」と「働き者/怠け者」のマトリクスで考えていますので、他への応用がしやすいのです。
まぁ、どんな組織でも「有能/無能」と「働き者/怠け者」のマトリクスは使えますのでそのままでもOKですね。
さすがに処刑はなしですけど^^;

システム開発的に、「有能/無能」と「働き者/怠け者」のマトリクスを使うとどうなるか…
――――――――――――改変開始――――――――――――――

SEは4つに分類される。

有能な怠け者。これはリーダーまたは教育者に向いている。
 理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させる、若しくは部下の力を引出し、伸ばそうとするため。そして、どうすれば自分が、さらにはチームが楽に仕事を達成できるかを考えるためである。

有能な働き者。これは開発主任に向いている。
 理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは開発の中心人物としてリーダーを補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。

無能な怠け者。これは作業者に向いている。
 理由は自ら考え動こうとしないのでリーダーや主導的立場の人間の指示どおりに動くためである。また、定形化された業務を行うことにも向いている。

無能な働き者。これはコーダに向いている。
 理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。設計書通りの作業を与えるしかない。
――――――――――――改変終了―――――――――――――

どうしても、「有能な怠け者」のほうが「有能な働き者」よりも上の立場にいきますね。
「有能な働き者」が他の人にも自分と同じレベルの働きを求めてしまうと上には立てないから、というのが切実な理由なのですが、どこか抜けている上を下が支え、フォローしていく形の成功例が多いのも事実ですね。
尚、「無能な怠け者」は実は組織に欠かせない存在です。
非常に人聞きの悪い分類ですが、「有能な」人材は単調な作業を嫌う傾向にあるので補完関係になるわけです。

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